| 02年6月18日、雨が降りしきる宮城スタジアム。日韓ワールドカップの決勝トーナメント一回戦で、日本代表はトルコに0-1で敗れた。試合後、中田英は語った。「夢はまだ、終わらない」。それから4年。必勝を期したオーストラリア戦では1-3で惨敗、負けられない戦いとなったクロアチア戦では0-0の無念のドロー。最終戦を残して、勝ち点1。勝つことを義務付けられるどころか、2点差以上の勝利が絶対条件。その相手は、世界王者ブラジル…。厳しい状況であることは確かだ。しかし、中田英の語った「夢」は、4年の歳月を懸けて、日本の世界に対する意識改革を促し、熟成され、日本の「夢」となった。4年前の不完全燃焼を精算するために、遥かな高みへ到達するために…。日本代表は今日、ブラジル戦を迎える。ブラジルは、控え組を主体にしたメンバーで日本と戦うことはない見込み。これは、意外にも日本にとっては好材料かもしれない。今回のセレソン(ブラジル代表の愛称)は、「魔法のカルテット」を中心に史上最強の呼び声が高いが、その反面、ハングリー精神が欠けているとも言われている。日本は去年、そのメンバーとコンフェデ杯で対戦し、2-2で引き分けている。ロナウジーニョの顔から笑みを消し去りもした。付け入るスキは、ないとは言えないだろう。むしろセレソンの控え組の方が、「ここでアピールしよう」というハングリー精神旺盛な選手が出てくるため、日本としては逆に厳しいのではないか。…と、いろいろ考えを巡らしたところで、泣いても笑っても、今日の一戦ですべてが決まる。ここはもう、SAMURAI BLUEを信じよう。「夢はまだ、終わらない」と。 |
 このゴールネットを揺らすのは、ブラジル代表ではなく、蒼き戦士たちであると信じたい… |