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 ピッチを濡らした、王様の涙を受けて(6/23)
試合終了後、中田英はピッチで仰向けに倒れこんだ。セレソンのユニフォームで顔を覆い、その隙間から見る者の目に映ったのは、“王様”と呼ばれた男の涙だった。日本代表は22日、世界王者ブラジルに2点以上の差をつけて勝たなければならないという厳しい条件下において、序盤から積極的に走り、34分には先制点も奪った。しかし、その後は中村俊輔が「相手の方が一枚も二枚も上手だった」と振り返ったように、ブラジルにいいようにあしらわれる展開に。1-4の惨敗。中田英はどんな思いで、何に瞳を濡らしたか。日本の不甲斐なさにか、不完全燃焼に終わった2002年日韓大会後、4年間抱き続けてきた「夢」の終焉に対してか…。2大会連続決勝トーナメント進出をノルマとして、この日まで研鑽を続けてきた蒼き戦士たち。その結果は予選F組、1分2敗、勝ち点1、得点2、失点7で、4か国中4位だった。厚かった世界の壁。しかし数字が示すほど、世界との距離は遠いものだったのか?振り返ってみると、ジーコ監督が試合後に「オーストラリア戦の負け方が痛かった」と述懐したように、1点リードで84分から立て続けに3失点した時から、日本のなかで歯車が狂ってしまったのではないか。勝負の世界に「もしも」はないが、あの試合、同点に追いつかれた時点で守備を堅め、引き分けで乗り切っていれば、その後のクロアチア戦やブラジル戦はまったく異なる展開になっていたのではないか。ワールドカップという短期決戦の場において、日本は最後まで初戦の大敗を引きずって、その影と周囲に煽られ、自滅の道を歩んでしまったように思えてくる。残念…。ともあれ、日本の2006年ドイツ大会は終わった。この大会を、代表としての最後の大会にすると言っていた中田英だが、彼が代表を去ったとしても、日本の「夢」がなくなるわけではない。ガンバレ、日本。次こそは、決勝トーナメント進出だ!次の2010年南アフリカ大会へ向けて、SAMURAI BLUEの新たなスタートが切られる…。
王様の夢は、次の世代のサムライたちが受け継いでくれる

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