【イタリア 1-0 オーストラリア】 イタリアの王子トッティが4年前の屈辱を晴らす劇的PK弾!E組1位のイタリアと日本を破ったF組2位オーストラリアの戦い。イタリアは不調のMFトッティに替えFWデル・ピエロを起用、対するオーストラリアもFWキューウェルがケガで欠場と、ともにキープレーヤーを欠く中での試合となった。序盤は静かな立ち上がりで、イタリアは前線のFWトニにボールを合わせるカウンター、オーストラリアは早いパス回しからサイド攻撃でチャンスをうかがう。11分、イタリアは左サイドからデル・ピエロが放った鋭いスルーパスをMFペロッタがくさびとなり、FWジラルディーノがシュート!しかし寄せの早いオーストラリアDF陣に当たりゴールならず。23分には、中盤の底で試合をコントロールするMFピルロからのロングパスに反応したトニがDFをかわし左足でシュートを放つが、GKシュワルツァーが左足でクリア。イタリアは静かな展開のなかで徐々にペースを握るものの、得点を奪えない。一方のオーストラリアは24分にFWビドゥカがヘッド、29分にはFKからのこぼれ球をDFチッパーフィールドがシュートをそれぞれ放つもゴールネットを揺らすことはできず。両者お互いの出方を見るような不気味に落ち着いた流れのまま前半はスコアレスで折り返した。後半開始からFWジラルディーノに替えFWイアキンタを投入し勝負に出たイタリアを、アクシデントが襲う。50分、ゴール前に抜け出してきたオーストラリアのMFブレシアーノをスライディングで倒したDFマテラッツィが、なんと一発レッドカードで退場に…。40分余りを残し、10人での戦いを強いられてしまったのだ。オーストラリアはこの数的優位を活かし、ボールを支配。GKブッフォンにセーブされてしまうものの、59分には左サイドから崩し最後はチッパーフィールドがシュートを放つ。1人少ないイタリアは、ボールを奪っても攻撃の形が作れずにいた。そして74分、デル・ピエロに替え、MFトッティを投入し流れを変えようとする。オーストラリアは延長戦をにらみ、時間をかけた攻めを展開し、ジワジワとイタリアゴールへ襲い掛かる。80分の右CKではFWケーヒルがヘッドを放つもボールは惜しくもゴール上へ。81分、ようやくひとり目の交替枠を使い、FWアロイージを投入するオーストラリア・ヒディング監督。89分には、ブレシアーノのクロスをそのアロイージがオーバーヘッド!!当たればゴールかと思われたが、空振りでノーゴールに終わる。そして、ロスタイムに入り誰もが延長戦と思った終了数秒前、劇的なドラマが待っていた。左サイドをドリブル突破したイタリアのDFグロッソが、ブレシアーノの激しいチャージにも耐えてペナルティエリアへ侵入。そこでDFニールにスライディングで倒されPKを獲得。このPKを蹴るのは王子・トッティ。いつも以上に険しい表情のトッティが放ったボールはゴール左上に突き刺さった!!アズーリたちが歓喜に浸るなか、試合終了のホイッスルが鳴り、1-0でイタリアが勝利!4年前韓国代表を率いていたヒディング監督に見事なリベンジを果たした。ものすごい緊迫感のなか最後のPKを決めたトッティは、途中出場ながら“王子”の存在感を十分に示した。前回大会、自らのシミュレーションによる退場が原因でチームは敗戦。04年の欧州選手権でもツバはき事件を起こし、チームに迷惑をかけた。大舞台でのダーティなイメージを見事に払拭し、本来の頼れる王子様に復活を遂げたトッティ。PKを決めても大はしゃぎしなかったクールさに、MIPです。 |
 オーストラリアGKシュウォルツァーも反応したが、わずかに及ばず…。トッティの執念がゴールを引き寄せた |