【スペイン 1-3 フランス】 98年王者が、無敵艦隊を撃沈!欧州の強豪同士の戦いとなったスペイン×フランスは、序盤から、中盤の主導権争いが繰り広げられる激しい展開に。まずペースを握ったのはフランスだった。12分、左サイドでボールを持ったアンリが中央へ切れ込み、ペナルティエリア手前から積極的にシュート!23分には、中盤でボールをキープしたジダンが、右サイドのアンリにボールを浮かせてスルーパス。これをアンリがゴール前に送ったが、飛び込んできたMFリベリー、MFビエラに合わず、チャンスを逃す…。一方のスペインは、ボールをキープするもののフランスの堅い守りに阻まれ、攻撃の形が作れなかったが、28分にセットプレーからチャンスを見いだす!ペナルティエリア内でDFイバニェスが、フランスのDFテュラムのバックチャージを受けてPKを獲得したのだ。これをキッカーのFWビジャがゴール左隅へ突き刺し、先制点を奪取!しかしこれが、フランス反撃の呼び水になった。前線のアンリにボールを集め、相手DFの裏を何度も突こうとするフランスは、迎えた41分、右サイドのリベリーからパスを受けた中央のビエラが、くさびになって最終ライン裏へ絶妙のスルーパス!これを走り込んできて完全にフリーになったリベリーが、GKカシジャスをドリブルでかわしてゴール!!試合を振り出しに戻した。両雄一歩も引かず、一瞬も目が離せない攻防が後半も続く…。フランスは51分、中盤のジダンがダイレクトでスルーパスを最終ライン裏へ送り、これをMFマルーダがボレーシュート!フランスが逆転の決定機を迎えたが、GKカシジャスが横っ飛びの好セーブでゴールを死守した。ここで、スペインが動く。FWのビジャとラウールに替えて、MFホアキンとFWルイス・ガルシアを投入。徐々に中盤でボールを支配し、フランスのゴールに迫る。続く膠着状態…。時計の針が80分を過ぎても、優劣はつかない状況。そんななかで迎えた83分、事態は急展開する!フランスが左サイドでFKのチャンスを得て、ジダンがクロスボール。これをスペインのMFシャビ・アロンソがクリアしきれず、ファー・サイドへ流れたボールを、詰めていたビエラがヘディングシュート!ボールはスペインのDFセルヒオ・ラモスの足に当たり、ゴール左隅へ吸い込まれた。逆転に成功したのはフランス!!これで波に乗ったフランスが、終了間際のロスタイムにも、左サイドを一気に走り抜けてきたジダンが、DFプジョルをかわしてトドメの3点目!予選リーグでは苦しい戦いが続いたフランスだが、無敵艦隊を破ってベスト8入りを果たした。それにしても、ビエラの逆転弾を演出し、トドメの3点目を自らの足で奪ったジダン。チームが負ければ、自身の現役生活も幕を閉じる。そんな状況の中でも、要所で見せる勝負強さと華麗なテクニックは“さすが”のひと言!ゴールを決めたあと、省エネのように小さく喜んだのは、8年前の決勝と同カードになる次戦(対ブラジル)へ向けて、体力を温存しようということか?!そんな、準々決勝でも再び輝きを見せてほしい“新将軍”ジダンが、この試合のMIP。 |
 絶頂期を思わせる突破力とテクニックを見せつけ、今大会初ゴールを決めたジダン |