【ブラジル 0-1 フランス】 レ・ブルーがカナリア軍団を返り討ち!98年大会決勝の再現となったブラジル×フランス。8年前のリベンジに燃えるブラジルは5分、左サイドで得たFKで、MFジュニーニョがゴール前に速いクロス!走り込んできたDFジュアンがヒールで合わせるなど、いくつかチャンスを作った。しかし、前半はロナウジーニョを前線に置いて、なかなかリズムを作れずに苦戦する。一方のフランスは、15分過ぎから徐々にペースをつかみはじめる。前半ロスタイム、カウンターからボールを持ったジダンが最終ライン裏へ絶妙のスルーパス。これに飛び出してきたMFビエラが独走…と思われたが、DFジュアンにレッド覚悟のスライディングタックルで止められ、フィニッシュに至らなかった。後半に入ると、フランスのペースに。ジダンが起点となって左右サイドへボールを振り分け、MFリベリーが豊富な運動量を全開にして切り込む。そして迎えた57分、左サイドからジダンが放ったFKを、ファー・サイドでフリーになったFWアンリがダイレクトで合わせてゴール!!フランスが先制点を奪取した。これで目が覚めたのか、ブラジルは63分、MFジュニーニョを下げてFWアドリアーノを投入。ロナウジーニョを中盤に下げて、攻撃のリズムをようやくつかみはじめるが、同点に追いつけないまま、時間は刻々と過ぎていく…。焦りはじめた世界王者は、76分にDFシシーニョ、79分にはFWロビーニョを立て続けに投入。最終ラインを大幅に押し上げ、失点覚悟の猛攻を掛ける覚悟を見せる。81分、右サイドのシシーニョからの速いクロスをロナウジーニョがヘッドで折り返し、ロビーニョが左足でシュート!終了間際の87分には、沈黙を続けていたロナウドが、またぎフェイントからドリブル突破!これにフランスのDFテュラムが足を出してしまい、ロナウドが転倒…。ペナルティエリアすぐ外の、絶好の位置でFKのチャンスをもぎ取った。キッカーはもちろん、世界最優秀選手ロナウジーニョ。右足で放ったボールは、弧を描きゴール右へ!GKバルテズは完全に逆を突かれていたため、枠内なら同点という一撃だったが、わずかにクロスバーの上を通過し、同点ならず…。ロスタイムにも、ロナウドがシュートを放ったが、GKバルデスにはじかれ、シシーニョの右サイドからのクロスもアドリアーノに合わず、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。連覇をめざした王者ブラジル、惜敗。ブラジルのワールドカップ連勝記録が11でストップした瞬間だった。振り返ってみると、史上最強と呼ばれたセレソンを破った立役者は、やはり司令塔ジダン!チームを巧みに操るパスワークに、マルセイユ・ルーレット、精度抜群のFK…。自らの引退の花道を、最高の形で締めくくるべく、持てる力をすべて出し切り、観客を魅了した。残り2試合、どんなプレーでサッカーファンの目を釘付けにするのか?試合時間が残りわずかになっても、守備に意識を割こうとするチームメイトに「上がれ」とジェスチャー。闘志満々の“将軍”ジダンがMIP! |
 絶妙なクロスでアンリのゴールをアシストしたジダン(写真左)。マルセイユ・ルーレットも健在! |