【ポルトガル 0-1 フランス】 ジダンのラストダンスは、ワールドカップの決勝戦へ!初の決勝進出を懸けるポルトガルと、2大会ぶりの優勝めざして驀進するフランス。試合は立ち上がり、ポルトガルがペースを握った。中盤でC・ロナウドがボールを受け、それを司令塔デコにパス。そこからミドルシュートのあるMFマニシェやMFフィーゴへボールを供給。度々フランスのゴール前にセンタリングを上げてフランスを脅かしたが、先制点を奪えず、20分を過ぎると膠着状態に陥る…。その均衡を破ったのは、押され気味のフランスだった!25分過ぎから司令塔ジダンを中心にパスを組み立て、攻撃のリズムをつかみはじめると、32分、MFマルーダがペナルティエリア付近にいたFWアンリへパス。そのアンリが切り返しでDFカルバーリョを置き去りにしてシュート!…と思われたが、抜かれまいとして伸ばしたカルバーリョの左足がアンリを転倒させ、PKに!キッカーはジダン。ポルトガルのゴールマウスには、準々決勝のイングランドとのPK戦で、3本のファインセーブを見せた守護神リカルドが立ちはだかる。ジダンが短い助走から右足を振り抜いて放ったボールは、ゴール左隅へ!リカルドは、先の試合から数えて5本連続、コースをみごとに読み切って飛び付いた!が、ラストダンスを続けるジダンの執念が勝り、ボールはゴールネットを揺らし、フランスが先制点を奪った。これで、ペースを握りながらも追う形になったポルトガルは、C・ロナウドが猛然とフランスに襲い掛かる!38分、フランスDF2人をドリブルで突破し、独走。ミドルシュートを放つや、43分にも中盤からDF3人にマークされながらも再度ドリブル突破!ここでもシュートを放ったが、いずれもゴールを割れなかった。フランスの1点リードで迎えた後半戦。69分にマルーダ、72分にMFリベリー、84分にはアンリを下げ、守りを固めて逃げ切りを図るフランスを、どうしても崩せないポルトガル。53分、フィーゴのパスを受けたFWパウレタが、フランスのDFを背負いながらも反転してシュート!ボールはわずかにゴール左へそれてしまう…。決定的だったのは77分。ペナルティエリアのやや外、ななめ左の位置でFKを得たポルトガルは、C・ロナウドが激しく落ちるドライブシュート!!GKバルデスが、その地球の重力を無視したような弾道を捉えきれずにファンブル…宙に浮いたボールを、詰めていたフィーゴがゴール目の前でヘッド!が、ボールはクロスバーのわずか上…。思わず頭を抱えるフィーゴ。刻々と過ぎる時間。終了間際のロスタイムには、CKのチャンスをつかむや、GKリカルドもフランスのペナルティエリア内まで上がって1点を奪いに出たが、得点を挙げることができなかった。結局、ジダンがPKを決めて得た虎の子の1点を守り切ったフランスが勝利。2大会ぶりの決勝戦進出を決めた。この試合のMIPは…、ポルトガルの勝利ならC・ロナウドだっただろうが、やはりジダンでしょう。一回戦、準々決勝でも受賞し、ジダンの独壇場の様相を呈してきたが、激しい緊張が体を縛るPKを、しっかり決めたジダンの執念はさすが!ポルトガルのGKリカルドにコースを読まれながらも、ラストダンスの執念がボールに乗り移り、ネットを揺さぶった…。いよいよ、現役最後の試合を最高の舞台で向かえるジダン。どんなパフォーマンスを見せて、チームを2度目の優勝へ導くのか。さまざまな期待とともに、ジダンに3試合連続のMIPを贈ります。 |
 ジダン(写真右隅)の執念が、ポルトガルのゴールネットを揺さぶった… |