【イタリア 1-1(PK5-3) フランス】 フランスが先制し、イタリアが追いつく!ともに高い守備力を誇るだけに、1点を争う展開が予想された決勝戦は、PK戦で決着!イタリアが24年ぶり4度目の優勝を飾った。試合は7分、フランスがイタリアDF陣の一瞬のスキを突き、MFマルーダが最終ラインを抜ける!と、思われた瞬間、DFマテラッツィがバックチャージ!マルーダが転倒し、まさかのPKに!キッカーはジダン。ちょこ〜んと蹴ったボールは、イタリアをもてあそぶようにクロスバーに当たって、ゴールラインを割ってゴール。フランスが先制した。しかし前半、試合のペースを握ったのは、先制を許したイタリアの方だった。ボール占有率はイタリアが6割を占め、左サイドをDFグロッソが積極的に攻め上がると、右サイドでもDFザンブロッタがボールをキープし、溜めを作る。そして19分、右CKを獲得したイタリアは、ボランチのピルロがキック!ボールはファー・サイドのマテラッツィのもとへ飛び、フランスのDFビエラに競り勝ちヘディングシュート!フランスのゴールに突き刺さり、マテラッツィは先ほどPKを与えた汚名を返上した。その後、26分にも右CKを得たイタリアは、1点目のリプレイを見るかのようなプレーを披露。ピルロがファー・サイドへ上げたボールを、マテラッツィが頭で合わせてフランス・ゴールを脅かすと、35分にもまたまた右CKを獲得。ピルロが放ったボールを、今度はFWトニがヘディングシュート!が、惜しくもクロスバーをたたいてノーゴール…。いつ追加点がいつ入ってもおかしくない時間帯が続く。対するフランスは、中盤で23歳の新鋭リベリー、マルーダ、DFサニョルが豊富な運動量を生かした攻めを展開し、後半に入ると流れを引き寄せる!49分、FWアンリがDF3人をトリッキーな動きで抜き去ってチャンスを演出すれば、58分にはジダンが“技あり”のドリブルで切れ込んでアンリにパス!ジダン→アンリのラインもつながり始め、フランスは攻撃の幅が広がる。62分にアンリ、64分にマルーダ、68分にリベリーが立て続けにシュートを放ち、80分を過ぎると再三にわたって左CKを獲得したものの、カテナチオを破ることはできなかった…。このフランスの猛攻の前に、イタリアは前半とうって変わって守勢に。それを打開すべく、60分にMFぺロッタに替えて快速FWイアキンタを、司令塔トッティに替えてボランチにデ・ロッシを投入。ピルロをトップ下に据えて、カウンターねらいに転じる。この布陣変更をした直後の60分には、ピルロのFKをグロッソが頭で合わせて逆転ゴール!…と思われたが、惜しくもオフサイド。88分にはピルロから出た長い縦パスがイアキンタに通りかけたが、GKバルデスに防がれた。延長前半戦。後半から続くフランスのペースに変わりなし。99分、フランスはリベリーからマルーダ、再びリベリーとボールがわたってリベリーがシュート!鮮やかなワンツーからチャンスを作るが、ボールはわずかに枠の右をそれる。前半から縦横無尽に走りとおしたリベリーは、ここで体力の限界に達し、後事をFWトレゼゲに託す。なおも続く、フランスの攻勢。103分、サニョルからの速いクロスにゴール前でフリーになったジダンがヘディングシュート!!が、これをイタリアの守護神ブフォンがファインセーブ!均衡は破られることなく、延長後半に突入…。そして、ドラマは110分に思わぬ形で訪れた。なんとジダンが、イタリアのマテラッツィの胸板に頭突き!一発レッドで退場になってしまったのだ!これで1人少なくなったフランスは攻め手を欠き、1-1のまま3大会ぶりのPK決戦に…。イタリアは1人目ピルロ、2人目マテラッツィが冷静に決めたのに対し、フランスは1人目のFWヴィルトールが決めたものの、2人目のトレゼゲが放ったゴール左へのシュートはクロスバーに直撃…!ゴールラインを割ることなく、ノーゴール…。PK失敗。優位に立ったイタリアは、落ち着いていた。12年前、決勝戦でブラジルにPK戦で敗れた呪縛を解き放つかのように、3人目デ・ロッシ、4人目デル・ピエーロ、そして最後のグロッソも決めて勝負あり!PKを5人全員が決めたイタリアが、ブラジルに次ぐ単独2位の4度目の優勝を成し遂げた。それにしても、同点に追いつくヘディングシュートと、図らずもフランスの軸・ジダンを退場させたマテラッツィ…。フランスのサポーターから猛烈なブーイングを浴びせられながら、PKでも2人目に蹴ってきっちりゴール!優勝を決め、トロフィーに狂ったようにキスを連発していた姿が、実に印象的でした。最後のMIPは、マテラッツィ! |
 打点の高い同点弾をフランス・ゴールにたたき込んだマテラッツィ(写真左奥) |