3大陸トーナメント第2戦、日本はスイスと対戦した。現在のスイスはU-17時代に欧州ユース選手権を制覇したメンバーが中心となり、力を持ったチーム。08年には自国で開催されるEURO2008を控え、モチベーションも高い。そんな難敵を前に日本は、オーストリア戦からメンバーを代え、FWは巻誠一郎(千葉)の1トップ、そしてフランスリーグのル・マンで活躍する松井大輔が先発に起用された。
試合が始まると、序盤はスイスがペースを握る。意思の疎通がとれた中盤と、圧倒的な高さを誇るDF陣の前に、日本はハーフウェイラインより前でボールを持てない時間が続く。高い位置でボールを奪われ、スイスにサイドを中心に攻撃を仕掛けられ、自陣でのファウルが増えていく。そして前半11分、ゴール前でファウルでFKを与えると、ここまで日本の右サイドを再三突破していたマニャンに直接決められ先制を許してしまう。その2分後には、田中マルクス闘莉王(浦和)がペナルティエリア内でハンドを犯しPKを献上。エンクフォが難なく決め、開始早々2点のリードを許すという苦しい展開に。
もう攻めるしかなくなった日本だが、ボールを回しながら攻撃を続けるもなかなかチャンスが作れない。前半唯一の見せ場となった、松井の突破からのシュートも枠を外れ2点のビハインドを持って後半を迎えることになった。
早い時間帯での失点により、攻めることを求められながらも前へ出ることができなかった日本だったが、後半は積極的に攻撃に出る。後半8分、サイドに開いた松井が1対1を仕掛けると相手は堪らずファウル。日本が“個”の力でPKを獲得。これを中村俊輔(セルティック)落ち着いて決めると、そこから日本の怒涛の攻撃が幕を開ける。
前半には見られなかった闘莉王のあがりや、サイドバックの攻撃参加によりリズムをつかんだ日本は、スイスゴールに襲い掛かる。そして23分、中村のFKを掴まれながらも巻が体を投げ出し同点ゴールを決める。その10分後には、またしても巻が相手に引っ張られPKを奪い、中村がこの日2本目となるPKを決め、日本が逆転に成功する。その後、同点に追いつかれた日本だが後半ロスタイムに、途中出場の矢野貴章(新潟)の代表初ゴールにより試合を決定付けるゴールを!点の取り合いとなったこの試合に終止符を打った。
この結果、見事優勝を飾った日本。初戦の無得点、そして3失点と課題は残るものの、個の力を生かした攻撃も随所で垣間見れ、実りの多い遠征となった。欧州組が加わっての試合は年内最後となったが、来年のW杯予選に向けて、アウェイでの優勝と大きな経験を得た。
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 この試合で2ゴールに絡んだ巻。アジア杯後のカメルーン戦では、代表落ちという屈辱を味わったが、今回の遠征では復帰。大柄な相手にも体を張りチャンスを演出。ゴールという結果も残した。 |