今年の日本代表最終戦となるエジプト戦が、17日長居スタジアムで行われた。日本のフォーメーションは8月のカメルーン戦同様4−3−3。注目のFWには右から大久保嘉人(神戸)、前田遼一(磐田)、山岸智(千葉)がスターティングメンバーに名を連ねた。
今回の試合、国内組のみでどこまでイビチャ・オシム監督の掲げるサッカーを展開できるかが、課題として挙げられた。
試合が始まり、まず驚かされたのはエジプトの強さだった。今回の来日メンバーには欧州で活躍する選手に加え、国内リーグの強豪・アルアハリの選手、合計9人の主力が来日をキャンセル。実力的には劣ると思われていたが、素早いパス回しとスペースの有効活用、球際の強さとアフリカチャンピオンの名に恥じない力を披露。
日本も序盤はエジプトの素早い攻守の切り替えに手を焼くが、今年になって多くの厳しい試合をこなしていることもあり、時間が経過するとともに徐々に流れを取り戻していく。前線の3人にサイドバックやボランチの選手などの押上げも加わり、ダイナミックな攻撃を仕掛けていく。
そして前半21分。代表で不遇の時間を過ごしていた大久保が、ついに目を覚ました!ゴールに背を向けた状態でボールを受けると、体を入れ替え間髪いれずに左足で一閃。本人も「蹴った瞬間入ると思った」といったシュートは、美しい放物線を描いてゴールに吸い込まれた。先制した日本は、その後も前田がGKと1対1となるチャンスを作るなど、“人とボールが動くサッカー”を展開していく。前半42分には、覚醒した男がまたしてもスタンドを沸かせる。CKのこぼれ球をサイドで拾った遠藤保仁(G大阪)、中を確認しセンタリングを入れると、大久保が完璧なタイミングで合わせ追加点を奪う。代表20戦無得点だった男の、鬱憤を晴らすかのような2ゴールで前半をリードして折り返した日本は、後半に入っても攻め立てる。
後半8分には、代表2戦目の前田が突破を仕掛け、1度はボールを失うものの山岸が奪い再び前田へパス。これを受け抜け出した前田はGKと1対1となり、相手をよく見て冷静に流し込んだ。セットプレーからエジプトに1点返されるものの、後半23分にはサイドから崩し、攻撃参加を見せていた加地亮(G大阪)のゴールが決まり、今年7試合で2失点しか喫していなかったエジプトから4点の大量得点で快勝した。
この結果を受け、オシム監督も「国内組でもやれる」と来年のW杯アジア予選に向けて大きな手ごたえを掴んだ様子。今年最終戦を満足のいくかたちで締めくくった。
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 ついに代表初ゴールを決めた大久保。ゴールシーン以外でも、持ち味である素早い動き出しで相手を揺さぶるなど勝利の立役者となった |