日本、韓国、中国、北朝鮮の4チームによる総当りで優勝を決する東アジア選手権が開幕。辞退や怪我などで、主力を欠きながら今大会に臨む日本代表。岡田武史監督は、勝つことの重要さを説きながらも、この大会で新戦力を試していくことを明言していた。そして、初戦の北朝鮮戦。岡田監督は宣言通りに、川島永嗣(川崎)と田代有三(鹿島)をスタメンで代表デビューさせるなど、メンバーに大きな変更を施した。
今回の舞台となったのは重慶。4年前のアジア杯でも試合会場となったところだ。中国の観客が反日感情丸出しで日本に対しブーイングを浴びせる中、試合はキックオフされた。戦前、引いて守ってくると予想された北朝鮮だったが、フタを空けてみれば前線から激しいプレスで日本に詰め寄る。不意を付かれたかたちとなったプレスと、容赦なく浴びせられるブーイングに動揺したのか、防戦一方になる日本。すると開始わずか6分、CKのこぼれ球を拾った北朝鮮のエース、チョン・テセ(川崎)に突破を許し豪快に先制ゴールを決められてしまう・・・。これには、北朝鮮の選手、そして重慶の観客も大喜び。
先制点を奪われた日本は、攻勢に出ようとするがテセのみを残して引いて守る北朝鮮を崩せない。逆に、カウンターになるとここぞとばかりに仕掛ける北朝鮮の攻撃に肝を冷やす場面も・・・。セットプレーから中沢祐二(横浜FM)のヘディングシュートなど惜しいシーンもあったが得点は奪えず前半を終えた。
後半に入り、日本がボールを支配するが、以前から課題となっているただ回しているだけのパスが続き、決定機を生み出すことができない。業を煮やした岡田監督は、たまらず前田遼一(磐田)と安田理大(G大阪)の2人の選手を同時に投入。これが見事に的中する!後半24分、左サイドでボールを受けた安田が縦へ突破。強引に上げたセンタリングはGKのクリアミスを誘い、フリーで待ち構えていた前田がヘディングシュート!無人のゴールに決まり、ようやく同点ゴールが生まれた。ゴールを呼び込んだのは、またしても個人の力だった。安田の強引なドリブル突破。前半までの日本にはない攻撃パターンだった。その後は、両者攻め込むものの得点は生まれず試合終了。日本の初戦は引き分けに終わった。
次の対戦相手は、開催国の中国。今回以上のブーイングが予想される。優勝するためには負けられない一戦に、岡田監督はどんな選手起用で臨むのか。
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 若さと勢いを押し出し、果敢に突破を試みた安田。“個”で仕掛ける選手が少ない中、活躍が光った |