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| 本作で親子役を演じた堺雅人(右)と鮎川誠。鮎川は劇中で着ているジャージを着用。このふたりのコンビが素晴らしい! |
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| 浮気をしてる妻役の水野美紀(左)と、魔女!?のような隣人・遠山さん役の大楠道代。現場をとても楽しんだよう |
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| 父の友人・岡田さん役のダンカンと、父の娘・花子役の田中あさみ。ダンカンは鮎川誠につっこみまくり!? |
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| 前列左から・水野美紀、堺雅人、鮎川誠、大楠道代 後列左から・中村義洋監督、田中あさみ、ダンカン。中村監督はジャージで登場! |
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父とふたりで、都会の暑さから逃れて、北軽井沢の別荘で過ごすことになった息子。会社を辞めたばかりの息子は、父と共に祖母が集めた古着のジャージを着て、ゆるい日々を過ごす。 ■7月19日(土)より恵比寿ガーデンシネマ、角川シネマ新宿、銀座テアトルシネマほか全国順次ロードショー [c]2008「ジャージの二人」製作委員会 |
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【STAFF&CAST】 監督・脚本:中村義洋 原作:長嶋有 出演:堺雅人 鮎川誠 水野美紀 田中あさみ ダンカン 大楠道代(2008/ザナドゥー)93分

>> 公式サイト |
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予告編[ジャージの二人]
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舞台挨拶(5分30秒) [ジャージの二人]
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「やっぱりジャージを着るんだなと(笑)。 この映画ではカッコつけることなんてできないんだという印象がありました」(堺雅人)

「アヒルと鴨のコインロッカー」(2006)、「チーム・バチスタの栄光」(2008)という話題作を手がけた中村義洋監督は、今最もホットな映画監督のひとりだ。そんな中村監督が、次に手がけたのは、「サイドカーに犬」などの作家・長嶋有の同名小説「ジャージの二人」。しかも主演に、NHK大河ドラマ「篤姫」(2008)や映画「クライマーズ・ハイ」(2008)などでますますお株を上げた人気俳優・堺雅人、そして共演に、シーナ&ロケッツの鮎川誠らを迎えて撮ったというから、これまた何か面白い化学変化!?が期待できそうである。 設定がこれまた、ユニークでして。会社を辞めたばかりの息子が、グラビア・カメラマンの父と共に、別荘がある北軽井沢へ。別荘といっても、ジメジメと湿気が多い建物だし、彼らがそこで着るのは、祖母が集めていたという古着のジャージである。そんなふたりの生活と、隣人や知人、家族の訪問が、ゆるやかかつ時には繊細に描かれる。 そこでプレミア試写会の舞台挨拶が行われ、主演の堺雅人をはじめ、鮎川誠、水野美紀、田中あさみ ダンカン、大楠道代、中村監督らが登壇した。
本作で、妻に浮気されているトホホな息子役を演じた堺雅人。なんといっても、この映画は“ジャージ”なしでは語れないが、彼はジャージについてどう思ったのだろう。 「やっぱりこれを着るんだなと(笑)。この映画ではカッコつけることなんてできないんだという印象がありました。でも、今回いろんな取材を受けたら、ファッション雑誌の記者さんから『素敵なルビー色ですね』と言われ。これを“ルビー色”と表現するんだ!って思いました(笑)」
おちゃめでシブい存在感溢れる父親役でなんともいい味を出している、永遠のロッカー、鮎川誠。本作で準主役を演じてみて、どうだったのか。 「僕は、大体その場で考えるタイプでね。ロック・バンドを長くやってると、前もって考えたことをやってばかりじゃだめだから。でも今回、ダンカンさんに台詞覚えが悪いと怒られまして。予習をね……」 と、鮎川が言うと、横からダンカンが「すみません。アルツハイマーで」とつっこみ、会場からはドカンと大きな笑いが。続けて鮎川が 「バンドだと、その場でキメるという形ですが、映画だと、出演する側も楽屋のみなさんもいて、本当に楽しい撮影の日々でした」と、いじられるのを喜んでいる様子!?
鮎川との共演を堺は、こう語った。 「第一印象と最後の印象はまったく変わることなく、本当にこのままの雰囲気でした。実際に現場で、役者のご経験がないと言われてましたが、楽器のセッションのように楽しんでらっしゃいました」
そう語る鮎川も堺との共演を楽しんだようだ。 「最高の息子といっしょにエンジョイできました。彼が僕を導いてくれました。台詞の練習をしてる時も、すっと横へ来て、いっしょに言ってくれたりして。本当によかったです」
そんなふたりの様子を、中村監督も微笑ましく見ていたとか。 「ふたりだけの芝居が4〜5日間ずっと続いた後で大楠さんが来た時、出迎えるふたりは、何十年もいっしょにやってきた親子のようにしか見えなかったです(笑)」 |
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「ジャージは最高だ!! イエイ、ロックンロール!」(鮎川誠)

息子の妻で、不倫をしている妻を演じた水野美紀は、自分の役柄に共感はしなかったとか。 「残念でしたね。だって、こんなに素敵なだんなさんと夫婦なのに。なごやかな映画の中でこの夫婦の間だけは、ヒリヒリした空気がありました」 その一方で堺はこうコメント。 「最初に台本を読んだ時、なんてひどい奥さんなんだ!って思ったけど、なんかわかるかなと。この奥さんならあるかなと。本当に素敵な奥さんでした」
父親の娘・花子役の田中あさみは、今回が映画初出演だった。 「撮影現場に入った時、本当に業界用語が飛び交ってて、私からしたら異世界でした。でもみなさんが優しくしてくれて、最後の方はバーベキューとかしてくれて、楽しかったです」
父親の友人の岡田さん役のダンカンは、またまた、鮎川の台詞覚えの悪さをつっこむ。 「監督はね、よ〜く耐えたと思いますね。静かな風が心地良く吹く中で寝ているような映画なんです。『ようい、スタート!』で、鮎川さんが『トマト食べたら?』って言った後、ず〜っとその後を忘れてる。チャップリンの無声映画かなと思いましたから(笑)」
数多くの演技賞受賞暦をもつ大楠道代は、中村監督のことを絶賛。 「監督のその前の『アヒルと鴨〜』を観てすごく感激して。それが監督の耳に入って、今回の話になったんです。監督は一応新人監督として現場にいたんですが、太いんですよ! 見方も撮り方も。新人の顔なんて、どこにもなかったです。粘るところは粘るし。 また、鮎川さんは、時々『台詞を忘れたのかな?』と思う“間”があったんですが、でも、映画を観終わってみると、その“間”がすごくいいものになってて。ずいぶん長いこと女優をやってる私にはくやしかったです」と言うと、鮎川は堂々とこうコメント。 「それが“間”というものです(会場・爆笑)」
最後に、この映画のよさをこんなふうに語ってくれた。 堺「この映画でいちばん伝えたいことは、うまく言葉にできないもの、言葉から漏れ出ているものという気がします。面白かったとかよかったという言葉の回りにあるニュアンスでしか伝わらないかなと。気に入っていただければ、ぜひ勧めてください!」 鮎川「素敵な仲間の一員にしていただいて嬉しかったです。最後にひと言! ジャージは最高だ!! イエイ、ロックンロール!」 中村監督「お客さんを選ぶ映画には作ってないですが、好き嫌いはある映画だと思います。気に入ってくれそうなお友だちに伝えてくれたらと」
3人が語るように、この映画の独特の空気感は、観た人にのみじんわりと伝わりそうな気持ちのいい質感をもっている。「アヒルと鴨〜」とも「チーム・バチスタ〜」ともまったく違うタイプの映画だが、改めて中村監督の底知れぬ未知数の才を実感した映画でもあった。ぜひ、ジャージを着て観に行ってほしい(ちょっと暑いか)。
(取材・文/MovieWalker山崎伸子) |
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