横浜DeNAベイスターズ、大和選手、今永選手が2020年シーズンを語る!

横浜ウォーカー

横浜ハンマーヘッド内の「VANILLABEANS THE ROASTERY」で、チョコレートのオーダーメイド体験を楽しんだ大和選手と今永選手(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

現在発売中の「横浜ウォーカー」4月号は、横浜DeNAベイスターズを特集! 誌面では、守備職人・大和選手と、昨年チーム最多の13勝を挙げた今永昇太選手が、横浜の新名所「横浜ハンマーヘッド」でお菓子作りに挑戦しながら、野球について熱く語っています。今回は誌面では伝えきれなかった話を掘り下げてお届けします!

出来上がったチョコレート、チームメイトにあげるとしたら誰?

――「VANILLABEANS THE ROASTERY」でチョコレートのオーダーメイド体験をしていただきました。ベース、フレーバー、トッピングが選べましたが、それぞれどんなコンセプトでオーダーしましたか?

大和 ベースはホワイトでフレーバーがストロベリー。トッピングはレーズンとドライフルーツです。普通のチョコよりホワイトチョコレートの方が好きなんです。あと、フルーツが好きなので、フレーバーもトッピングもフルーツ系でまとめてみました。とにかく自分が好きなものを組み合わせた感じです。

今永 僕は甘くない大人の印象で攻めてみました。ベースはビター、フレーバーはコーヒー。そこにスライスアーモンドとピスタチオをトッピングしました。ここ最近は甘さ控えめな方が好きなんです。ナッツは、ナッツのオイルが体にいいということで。体の潤滑油のつもりで(笑)。

――チームメイトにプレゼントするとしたら誰にあげますか?

大和 佐野(恵太)かな。甘いの好きそうだし。本当に好きかどうかは知りませんが、好きそうな体形はしてますよね(笑)。まぁここではキャプテン就任祝いとでもしておきましょう。

今永 僕は平良(拳太郎)にあげたい。たぶんバレンタインデーに、あまりもらえてないと思うので(笑)。

真剣な表情でオリジナルチョコレートの組み合わせを考える2人(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠


「大和さんの第一印象は“怖い人”」(今永)。「昇太はユーモアセンスのある子だと思った」(大和)


――お互いの第一印象について教えてください。

今永 阪神から移籍されてきて、口数も少ないし、怖い印象がありました。最初のキャンプの時に、一緒に買物に行ったんですが、その時もあまりしゃべらなくて。ようやくしゃべったのが「タクシーはどこにおるん?」。しかもこの低い声でですよ! それはもう一生懸命、タクシー乗場を探しました(笑)。

大和 昇太がみんなを笑わせるムードメーカーということは知っていました。会ってみると実際にそうだったし、みんなが笑っていなくても気にしてないみたいで、メンタル強いなぁと(笑)。

――それでは、プレイヤーとしての印象はどうでしょう?

大和 野球になるとスイッチが切り替わって、自覚をもって取り組んでいるのがわかる。練習も自分でいろいろ考えてやっているよね。たくさんのピッチャーを見てきたけど、自覚はかなりあると思う。僕はエースだと思っているし、負けをつけたくないピッチャーの一人です。

今永 大和さんが移籍されてきた2018年は、僕にとって苦しいシーズンで、よくマウンドに来てくれました。若い選手が多い中で、みんなとは違った視点でアドバイスをしてくれて、本当にありがたかったです。

今シーズンの目標として「日本一」と力強くしたためた大和選手(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

今永選手が忘れられない、大和選手からのアドバイスとは

――確かに、大和選手は試合中の声掛けをよくされている印象があります。

大和 ルール上、キャッチャーがマウンドに行ける回数(1試合3回、延長で+1回)って決まっているんです。だから自分が試合に出ている時は、ピッチャーが困っているようだったら声を掛けに行くようにしています。具体的なアドバイスができるわけではないけど、一つの間で何か変わってくれるならという思いです。

今永 僕が印象に残っているのは、投球リズムについて。投手ってテンポよく投げるように言われます。それは野手の方の守備のリズムや味方の攻撃につなげることを考えてのことなんですけれど、ある試合で大和さんがマウンドに来て、「無理してテンポを上げなくていいから、もっと足を上げてゆっくり投げたらいい」って言われたんです。

大和 ああ、覚えてる。たぶん昇太は周りからはテンポを上げて投げなさいって言われていたと思うんだけど、自分から見たら焦って投げているように見えた。ストライクも入っていなかったから、「もう少し自分のペースで投げたらいいんじゃない?」って言ったと思います。

今永 守っている人にそう言ってもらえてすごく助かりました。

今永選手の目標は「優勝」と「タイトル」。昨年は勝利数と奪三振数がリーグ2位だった(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

去年の悔しい経験を全員が生かせれば優勝できる!

――では最後に、昨シーズンの振り返りと、今シーズンへの意気込みを教えてください。

今永 比べるのが前の年になっちゃうので、昨年の数字にホッとしている自分がいるのは確か。でももちろんそれで満足していてはいけない。大事なところで勝ち切れなかったし、すべてにおいてまだ中途半端。もっと飛び抜けた成績を出すことが目標です。あと2年続けてよかったことがないので、そういう意味でも今シーズンはしっかりと結果を出したいです。

大和 去年は本当にあと一歩というところまで首位に迫りました。連敗している時に、自分も含めて、誰か一人でも何か違うものが出せていれば、“もう1勝”がつかめたと思う。僕も自己最多の137試合に出場できたけれど、成績を見ると大した数字が出せているわけじゃない。悔しい思いをした全員がその経験を生かしていければ、チームをいい方向に持っていけると思います。

おまけ「名刺交換会?」

「お互いのチョコレートを交換しましょうか」とのリクエストに、なぜか名刺交換のようになってしまう2人(笑)(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠



【取材・文=小貫正貴、取材協力=「VANlLLABEANS THE ROASTERY」(横浜ハンマーヘッド内)】

プロフィール

大和   YAMATO/No.9・内野手
1987年鹿児島県生まれ。2017年FAにて阪神より移籍。昨年は自己最多の137試合に出場し、打率.237、37打点。春季キャンプでは打撃好調で、キャンプMVPに選ばれた

今永昇太   SHOTA IMANAGA/No.21・投手
1993年福岡県生まれ。駒澤大より2015年ドラフト1位で入団。一昨年は不調に陥るも、昨年は25試合に登板し、13勝7敗、防御率2.91と大活躍。今年はさらなる飛躍を誓う

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