大阪発、目指すは世界ツアー!バンドと芸人の二刀流Runny Noizeインタビュー

関西ウォーカー

大阪を拠点に活動中のバンドRunny Noize(ラニーノイズ)。
 
4月22日(水)に3rdミニアルバム「Thank God It’s Runny’s Day」をリリースする彼らは、洲崎貴郁(Vo,G)、山田健人(Vo,G)、フクシマテツヤ(Ba)、児玉とみー優也(Dr)の4人のメンバーを擁するメロコアバンドだ。洲崎と山田の2人はお笑いコンビ・ラニーノーズとしても活動し、「歌ネタ王決定戦2019」では王者に輝いた。バンドとお笑いの二刀流で突き進む彼らにインタビューし、バンド活動や新作のミニアルバムについて話を聞いた。
 
(※楽曲の配信は4月22日(水)より行われますが、緊急事態宣言の発令によりCDの発売は延期となりました。詳細はホームページの情報をご覧ください)

Runny Noizeの(左から)洲崎貴郁、山田健人、フクシマテツヤ、児玉とみー優也


バンドと芸人の二足の草鞋「大変な道のりやけどやってみようか」


―バンドとお笑い芸人を両立しているRunny Noizeですが、最初はバンドをされていて、その後お笑い芸人を始められています。そのきっかけは何だったんですか?
 
山田:10年くらい前ですか、バンド活動をしてて、カナダに行くってなったんですけど、カナダに行った4人のうち2人がすぐに帰りまして。洲崎と2人になって1年過ごして、日本に戻った次の年にはNSCに入りました。面白いことするの好きだったんで、22、3歳くらいで、芸人になるにはちょっと遅すぎるくらいやったんですけど、なるかならへんかくらいの瀬戸際だから芸人になったっていう感じでしたね。元々芸人になりたかったっていうのはでかいかもしれないです。
 
洲崎:僕は知らなかったんですけど、誘われて、そうやったんやって。その時点でまだテツヤと児玉とも出会ってなかったんですよ。
 
山田:僕は密かに、カナダから帰ってきた後、地元が一緒なんで児玉に相談してたんですよ。芸人もやりたいねんけどなあって。児玉は良いんちゃうって。その時一緒にバンドはやってないので、他人事みたいな感じで(笑)
 
児玉:バンドより売れるんじゃないかと思って。バンド一本でやるよりは。
 
山田:順番で言うと児玉に先に話してから洲崎に話したみたいな。
 
洲崎:言えや、俺に先に。(笑)
 
山田:僕らがカナダから帰ってきて、割とすぐに東日本大震災があったんですよ。その時に、ほんまにいつ死ぬかわからへんなと思ったり、影響力ある人は動いていたじゃないですか。でもなんも出来へんなっていう自分のこの虚しさみたいなのがあって。その時印象的やったのが、児玉が貯金8000円くらいしかないのに5000円募金したんですよ。
 
児玉:違う違う、貯金じゃなくて、持ってる物結構売ってお金作った。
 
山田:そうや、全くお金無いのに、無い状態から持ってるものを売ってお金を得てそれをほとんど募金してんねん。こいつすげえなって思って、そういうのでやっぱりやりたいことをしたいなというのはあったと思いますね。カナダから帰ってきていろいろ考え方も変わってきたのもあるかもしれないけど。大変な道のりやけどやってみようかみたいな。それは洲崎もそういう考え方でした。
 
―現在はお笑い芸人とバンド、バランスは半々くらいで活動されているんでしょうか?
 
洲崎:児玉とテツヤは音楽メインでやっています。僕らは劇場があるので、劇場がある分今はお笑いの方が仕事は多いです。月に皆のスケジュールが合えば、3回くらいバンドのライブをしてますね。
 
―お笑いと音楽どちらもされていて、お互いにいい影響があると感じることはありますか?
 
洲崎:僕らはお笑いコンビでギターも使ってますし、全然あるんですけど、逆に聞きたいな。2人(テツヤ、児玉)はあるんですか?
 
フクシマ:バンド事情になっちゃうけど、バンドマンって、バンド好きなお客さんを集めるか、バンドマンが友達をライブハウスに呼んでライブするしか今方法がないのね。だから音楽を全く知らへん人を外からインプットしてくれるものが何もないねん。だから音楽一本で頑張りたいっていうやつらって、今特にバンドブームも過ぎてるし尚更きつい。そこに芸人さんって全く違うエンターテインメントの部分で間口を作ってるっていうのはめちゃくちゃありがたいと思うけどな。音楽好きになっていくファン見てるの嬉しいもん。
 
山田:けっこういますからね。お笑いの劇場ばっかりやったんですけど、ライブハウスで僕らも知って、そっちの方が多くなった人とか。僕ら出てなくてもライブ行くようになった人とか。
フクシマ:僕らのライブ(別に活動中のバンド)とか観に来てくれるもんね。
 
―そんな相乗効果があるんですね。
 
洲崎:そうですね。それはすごく嬉しい。
 
児玉:芸人として活動してくれる分だけお金のかからない広告っていう状態。
 
山田:ちょっとなんでそんな言い方すんの(笑)
 
フクシマ:ケチなんすよ!なんかケチなんすよこいつ!
 
山田:せっかくええ話したのに、何で落としてくるん!
 
児玉:でもええことやと思うでそれは。ええことじゃないですか。
 
洲崎:何なんだ君は(笑)
 
―音楽以外の所からバンドのライブにお客さんが入ってくるということですが、ライブする時に心掛けていることはありますか?
 
山田:初めての人もいて、結構緊張してる人もいるんですよ。のり方が分からない人とかいるので、そういう人でも楽しんでもらえたらいいなとは思っています。
 
洲崎:堅苦しいバンドじゃないんで、そういう意味ではそこはこだわらず。
 
山田:笑えて騒げてね。

洲崎と山田の2人はお笑いコンビラニーノーズとしても活動中

1年半ぶり3枚目のミニアルバム。ポップさはそのままに、幅の広がった楽曲が詰まった自信作!

 
―3枚目のミニアルバム「Thank God It’s Runny's Day」ですが、今回のアルバムでこだわった点はありますか?
 
フクシマ:今までのいわゆる明るいポップパンク、ちょっと馬鹿なポップパンクという流れから結構一変して、俺たちこんなこともできるよみたいな、スキル面とか、楽曲の難しさとか。でもポップは捨てずに、そういう肉付けの部分では分厚くなったと思います。
 
洲崎:今回3枚目のアルバムで、一番演奏が難しい曲が多いですね。
 
―アルバム制作をするうえで大変だったのはやはり演奏面?
 
洲崎:演奏です!演奏面は本当に苦労しましたね。
 
山田:あとスケジュールですかね。めっちゃパンパンなんで。あんまり覚えてないですもん正直。(笑) しょうがないんですけど、自分が選んだ道なんでね。レコーディングの次の日お笑いの単独ライブだったんですよ。レコーディング中に空いてる時間とかでネタ考えてましたもん。
 
フクシマ:それ凄いなと思ったなあ!マジで凄いと思ったわ。レコーディングって12時間缶詰でいるだけでもしんどいのに、さらに集中して全員満身創痍で、3時間目くらいから目がくぼんでくるんですよ。それくらいえげつないのに、例えば洲崎が録ってるときに健人と、僕、児玉は休みじゃないですか。それでトイレ行こうと思って行ったらロビーで帳面触ってるから、何してるんって聞いたらネタ書いてるって!
 
山田:スケジューリングのミスですね、それは。本来はそんなのあかんから!
フクシマ:ほんまに、失礼やけど、あ、ちゃんとストイックなんやと思った(笑)
 
―そんな大変な中でもどちらもやりたいことだから両立できているんですね。
 
洲崎:僕は他人事じゃないけど辞めたいと思ったことはないですね。
 
山田:辞めたいはないですね。好きなことを優先でできてるからだと思います。
 
―ライブツアーも始まりますね。
 
山田:僕ら全国ツアーやったとしても毎回大阪に戻ってこなダメなんですよね。漫才しに。
 
洲崎:バンドマンって普通もっと日程いろんな所押さえて、ほんまに連日車で回ってね。
 
フクシマ:僕40日家帰れんかったことある。
 
洲崎:ほら、こういうのあるんですよ。それで車で移動。僕らは大阪帰ってこなあかんので毎回新幹線移動なんですよ。まあ、贅沢なんですけどそれはそれで大変で。往復が。
 
―今回のライブツアーについての意気込みを聞かせてください。
 
山田:新曲をやるのがシンプルに楽しみですかね。ライブでやったことない曲とかもあるんで。
 
洲崎:ほんまにじゃあ、意気込みで言ったら、いっぱい練習するぞ!って感じですね。新曲をいっぱい練習するぞ!って。(笑)
 
フクシマ:僕は、今コロナウイルス流行ってるから、それでライブがほとんどキャンセルなんです。今ステージに立ててない分、立てるようになってからは今まで以上にめちゃめちゃ力が発揮できそうやなっていう感じです。
 
児玉:結局まあ、いっぱい練習するってこと?
 
フクシマ:うん練習すんねん。(笑)
 
―児玉さんはどうですか?
 
児玉:そうですね、お客さんに新しい曲とか披露するので、感想を聞いてみたいなとは思いますね。
 
洲崎:え、意気込みが感想を聞くこと?(笑)
 
児玉:リアクションが楽しみ。新しい雰囲気の曲とかもあるし。
 
洲崎:意気込みちゃうやん!(笑)
 
―お笑いでもバンドでもNo.1を目指すRunny Noizeの今後の目標を教えてください。
 
山田:そうですね。ビルボード何位にしますか?
 
フクシマ:ビルボードでるんですか?まず(笑)
 
山田:ありえるよ!あと世界ツアーはずっと言ってるんですよね。
 
洲崎:やりたいなあ。
 
山田:とりあえず東南アジアから行きたいなって言ってるんですよね、プロデューサーに。
 
洲崎:そこも吉本に掛け合って、スケジュールを空けてもらってって感じですね。マジでスケジュールとの戦いです。東南アジアと日本の往復はさすがにしんどい!(笑)
 

3rd mini album「Thank God It’sRunny’s day」

 
Runny Noize 3rd Mini Album「Thank God It’s Runny's Day」
 
4月22日(水)配信リリース
※CD発売日は未定。詳細は公式サイトをご覧ください。
 
Runny Noize OFFICIAL SITE:https://runnynoize.com/

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