東北6県の伝統工芸やクラフト、地域食品を取り扱う東北スタンダードマーケットは、東北のメーカー50社以上の商品をWEB上で予約販売するオンライン催事を立ち上げた。4月27日(月)より、予約受付を開始する。新型コロナウイルスの影響により、東北を代表する祭りやイベントの中止が相次ぎ、東北への観光が難しくなっている今、地場産品の新しい販路として利用を呼び掛けている。
東北スタンダードマーケットは、“暮らしをあたたかくする、東北生まれを手土産に”をコンセプトに、東北各地の伝統工芸品や地場食品を販売。仙台駅前で実店舗を運営している。これまで東北の300社以上のメーカーとの取り引き実績があり、「新東北みやげコンテスト」の審査員や、JR仙台駅のリニューアル事業、全国工芸EXPO岩手のオフィシャルショップの運営をはじめ、販売はもちろん、東北の工芸品や手仕事の振興事業にも携わってきた。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、青森ねぶた祭、仙台七夕まつり、竿燈まつりなど、東北を代表する祭りや桜関係のイベント、百貨店での催事がのきなみ中止に。運営の中で販売する工芸品や食品の数々は、イベントや観光によって人々の手に渡るものがほとんどで、これまで対面販売をメインとしていた作り手からの「商品販売の機会が減ってしまった」という声や、常連の利用者からの「東北に行けなくなってしまい寂しい」という声が多く届いている。
そこで、東北の伝統や文化を2010年から発信し続けてきた東北スタンダードマーケットが立ち上がった。イベント中止により、行き場のなくなった品々を全国に届ける「#tohokuru(トホクル)」を開設。作り手から預かった商品をWEB上で販売、利用者からの事前予約分を後日発送する。第1弾は4月27日(月)〜5月10日(日)の期間内に予約を受け付け、5月15日(金)より順次発送予定だ。
「#tohokuru」には東北のメーカー50社以上が集結。工芸品や雑貨、アクセサリー、加工品、菓子類など、東北でしか手に入らない品が並ぶ。また、商品が届いたら「#tohokuru」をつけてSNSに投稿してもらうことで、作り手の励みになればと、本プロジェクトは呼び掛けている。今は足を運ぶことが難しくても、「#tohokuru」で東北ならではのものを取り寄せ、自宅にいながら東北を感じよう。