新型コロナウイルス感染拡大により、緊急事態宣言の対象となった福岡県。福岡市は4月に入ってから、外出自粛をサポートするために、飲食デリバリー情報を発信する事業を開始した。どんなサービスなのか、在宅ワーク中のライターが実際に体験してみた!
190以上の店舗から選べるサービス!
福岡市のサイトから「外出自粛中の飲食デリバリー情報」のページへジャンプし、企画概要とデリバリー情報を確認しよう。
▼福岡市「外出自粛中の飲食デリバリー情報」
今回の企画概要は、「この事業に参画する飲食店やデリバリー事業で1000円以上のデリバリーサービスを電子決済にて利用すると、500円分のポイントかクーポン券がもらえる(5月6日利用分まで)」というもの。
ポイントやクーポンは各事業者独自のものとなり、「500円分の割引券」や「デリバリーサイトで使えるポイントの交付」などさまざま。特典内容は各店舗の詳細情報から確認するか、店舗に問い合わせてみよう。
いざデリバリーメニューをオーダー!
注文方法は簡単。サイトのデリバリー事業者一覧から好きなお店を選んで、店舗が指定する方法で注文するだけ。Uber Eatsなどのデリバリー事業者はサイト内で店舗検索から決済までオンラインで対応でき、飲食店の場合は電話注文がほとんど。
試しに、デリバリー事業者の中から、福岡の地域情報誌「NASSE」が始めたサービス「ゴチ送(ごちそう)」を選んでみた。
デリバリーサイト「ゴチ送」の中から好きな店を選んだら、その店舗へ直接電話して希望メニューや配達希望日時を伝え料理の到着を待つだけと、利用方法はいたってシンプル。アルバイトマッチングサイト「Timee」と連携したサービスだから、アルバイトスタッフが迅速に運び、その場で決済(LINE Payまたは現金)すれば完了。Uber Eatsなどと違って、店舗へ直接電話をかけるため、あらかじめ、「ゴチ送を見て注文」する旨を店舗に伝えると、より注文がスムーズだ。テイクアウトに対応している店舗もあり、外出中に使えるのもうれしい。
1時間も経たずに運んでくれて、料理も温かいままだったので、自宅周辺の店舗を意識して利用してみて。
1000円以上利用で500円分のクーポンがもらえる!
飲食店のデリバリーも複数ラインナップし、福岡市中央区が96軒、中央区以外にある店舗は94軒がこの事業に参画している(2020年4月27日現在)。
続いて、料理のジャンルや利用できる時間帯などを吟味しながら、「como es」(福岡市中央区今泉)でキーマカレーと焼きドーナツを、「IENA COFFEE」(福岡市中央区警固)でドリンクとチーズケーキをオーダーしてみた。
飲食店を検索する場合は、福岡市のホームページの一覧から選べ、そこから店舗のサイトへ直接飛ぶことができる。市のサイトではデリバリーメニューを簡単に記載しているが、あくまで簡易的な書き方のみ。詳細は店舗のサイトで確認できるが、専用のホームページを持たない店舗もあり、電話口で聞かなければならないケースもある。急ぎでなければ、希望店舗にメニューを一度問い合わせてみて、じっくりと決めるのがいいだろう。
どちらも1000円以上の注文だったため、それぞれの店舗で使えるオリジナルの500円分の割引券をゲット!
次回の注文時から同店で使えるらしく、利用期限などは各店舗ごとに設定してあるので、他のメニューをお得に楽しめそうだ。
このように店独自の特典があるので、何度も利用する人はぜひ。
サービスを利用してみて
注意すべきは、1000円以上の利用はあくまで「料理代金が対象」という点。店舗ごとに配送料が加算される場合も多いので、合計金額はしっかりと確認しよう。そのため、一度に複数の店舗からデリバリーするというよりも、一つのサービスまたは店舗をしぼって注文するのが効率的だ。
加えて、電子決済についてもアドバイスを。クレジットカード、PayPay、LINE Payなどさまざまなサービスがあるが、店舗によって採用する方法がまちまち。利用エリアと決済方法を先に確認した上で、店や料理を吟味するのが、このサービスのコツであると感じた。
とはいえ、案ずるより産むが易し。すぐに慣れるので、一度気軽な気持ちで使ってみよう!
▼福岡市「外出自粛中の飲食デリバリー情報」