関西菓子メーカーの福袋セットが人気!商品ロスをなくす救援プロジェクト

関西ウォーカー

新型コロナウイルスの影響で行き場のなくなった菓子の詰め合わせ「関西菓子製造メーカー救援福袋セット」がヒットしている。
販売しているのは、京都・大阪・神戸などの関西を中心に菓子製造メーカーがタッグを組んだ「関西菓子製造メーカー救援プロジェクト」。4月18日の発足から合計4000セットを販売した。

お菓子の福袋は即日完売の人気ぶり


メーカーの枠を越え商品ロスをなくす

「関西菓子製造メーカー救援福袋セット」は4月18日に新型コロナウイルス対策として発足。第1回は1000セット、第2回は2000セットをそれぞれ販売した。
5月23日発売の第3回では、販売価格6480円(税込)の商品詰め合わせを、60%オフの2592円(税込)で販売。用意した1000セットは開始7分で即日完売した。

プロジェクトは、店舗の休業やイベントの中止などで返品された菓子をとりまとめてインターネット通販を行うもの。
新型コロナウイルスの影響により売上が急減、倒産の危機にあるメーカーを救おうと「京西陣菓匠 宗禅」が立ち上げた。

賞味期限が近い商品を買い取るリスクや、他メーカーの商品を詰め合わせるという難しさもあり、当初の作業は難航。しかし休業中の店舗や工場、参加企業などからのボランティア支援もあり、販売にこぎつけた。
参画した企業からは、「おかげで社員やその家族を守ることができた」や「わが子のような大切に作った商品を捨てることなくお客様へと届けることができた」と喜びの声が届いているという。

プロジェクトでは、活動を関西だけではなく日本全国へとを広げたいとし、第四回の販売にも意欲をみせる。
「京西陣菓匠 宗禅」の店主である山本さんは、「この支援とありがとうの輪の連鎖を繋いでいきたい。企業の枠を越えて手を取り助け合い、日本の大切な伝統や文化を守りながら、菓子業界にとっての大きな危機を共に乗り越えていくことを誓っています」と話した。


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