免疫力向上に歯磨き習慣を見直そう!医師が教える歯磨きのポイント

東京ウォーカー(全国版)

口腔衛生管理は、健康維持と密接な関係にある。しかし、「オーラルケアに関する実態調査」を行ったところ、コロナ禍による外出自粛の影響で、「歯科医院への通院を自粛している人」と「口腔のトラブルに不安を感じている人」が増加していることが分かった。医師は「緊急性の高い症状は我慢をせずに歯科医院に相談を」と話す。

歯磨きは“正しい磨き方で磨くこと”が大切


P&Gは、20~60代の男女1万人を対象に、コロナ禍におけるオーラルケアに関する実態調査を実施。約7割が、「虫歯」「歯周病」「口臭」に不安を感じている…と回答。その結果、全体の47.5%が「歯科医院への通院を控えている」との結果が出た。

【写真】コロナ禍における歯科医院通院頻度は?

そして、家庭での歯磨き状況についても聞くと、お口まわりのトラブルに不安を感じているものの、約9割が歯磨き頻度や時間は以前と「変わらない」と回答。この結果を受け、歯科医師の伊藤公一先生は、「痛みや腫れなどの緊急性の高い症状があれば歯科医院に連絡し、受診することをおすすめします。また歯磨きは、なんとなく磨くのではなく、自分の歯の状態を知り、それに合うデンタルグッズを選び、正しい磨き方をすることが肝心です」と、受診の目安・歯磨きの大切さ・ケアのポイントを改めて教えてくれた。

お口まわりのトラブルに不安を感じているものの、約9割が「歯磨き頻度や時間は以前と『変わらない』」と回答

医師がレクチャー、お口ケアの見直し

伊藤先生曰く、受診については「(痛みや腫れがあるのに)我慢すると、痛みなどがストレスになり体調不良になったり、免疫力が低下するなどのリスクも高まります。歯周病のケアも“3ヵ月に一度の”歯科医師や歯科衛生士による定期管理が欠かせません。極端に遅らせることなどは避け、適切に対処していきましょう」とのこと。コロナ禍だからといって通院を我慢することは避けてほしいと語る。そのほか、口腔衛生を保つために気を付けるべきポイントを教えてくれた。

■うがい手洗いに加え正しい歯磨きを習慣化
「口は万病の元」ということわざの通り、口の中をよい環境に保つことが健康の基本です。口の中には400~700種類もの細菌がすんでおり、外からウイルスや悪い細菌が入ってこないような環境づくりをしています。しかし、私たちが口の中のケアを怠ると、虫歯や歯周病を引き起こし病気になりやすい悪い環境に傾いてしまいます。

■増えがちな「ちょこちょこ食べ」には要注意
コロナ禍により、お菓子を食べたりちょこちょこ食べをする人が増えていることもわかりました。おやつを食べること自体は問題ありませんが、時間を決めて食べるようにしましょう。四六時中だらだら食べることは、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

■マスク着用でも鼻呼吸を意識しましょう
マスクをしていると息苦しさを感じ、つい口呼吸になりがちです。口呼吸すると口の中が乾燥し唾液が減ってしまいます。その結果口の中をよい環境に保つことができなくなり、虫歯や歯周病になりやすく口臭の原因にもなります。外出や移動の際にはマスクは欠かせませんが、意識して鼻呼吸をすることで口の中を乾燥させず、良好な状態保つよう心掛けましょう。

また、日々の歯磨きは、しっかり磨ける歯ブラシや歯間クリーナーなど、アイテムも自分に合うものを選んで、歯垢が溜まりやすい歯と歯の間や、歯ぐきのキワも忘れずに磨くようアドバイス。歯磨きの頻度については、「回数よりも、クオリティーの高い歯磨きができているかどうかが重要です。基本的には1日2回、きちんと歯を磨けていれば問題ないでしょう。特に寝る前の歯磨きは必ず行ってください」と伊藤先生。歯科クリーニング器具の形状に近く、歯垢を効率よく落とす機能を持つ電動歯ブラシ「ブラウン オーラルB ジーニアスX」を推薦し、「独自の丸型回転ブラシに注目しています。左右反転だけでなく上下にも振動するのもいいですね」と話している。

独自の丸型回転ブラシを持つ「ブラウン オーラルB ジーニアスX」。「人工知能ブラッシング認知機能」を搭載し、アプリとも連動

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