5月28日(木)、臨時休館していた東京タワーが展望台の営業を再開。再開にあたり、メインデッキへは原則として階段で上り下りしてもらうなどの感染予防・拡大防止策を行っている。
2つの展望台のうち、高さ150メートルの大展望台「メインデッキ」への上り下りは、原則として約600段の屋外階段「オープンエア外階段」を使用。通常は土・日・祝日に限り開放している階段を、5月28日(木)から6月14日(日)まで毎日開放する。通常の展望料金で利用可能で、展望台までの所要時間は大人なら約12~13分程度、幼稚園くらいの子供でも15分ほど。上りの途中でエレベーターへの乗り換えはできないが、メインデッキから下りる際はエレベーターの使用も可能だ。
東京タワーの広報担当者によると、再開初日の28日は午前だけで200人以上が来館。風に吹かれる開放的な階段を東京の景色を眺めながら上れることから、階段コースを使った来館者からは「ストレスの解消になっていい」「マラソンはしていたけれど、長い階段は久々。いい運動になる」と好評だという。
また、高さ250メートルの「トップデッキ」では、同じく6月14日(日)まで通常の「トップデッキツアー」を休止し、行程中の3種類全てのエレベーターを1~4名までのグループ単位で貸し切る「トップデッキ専用エレベーターツアー」(税込8000円、1名~4名まで同一価格)として案内している。
東京タワーでは新型コロナウイルスの感染の拡大を防止するため、4月8日より展望台を臨時休館。営業時間の短縮や、館内の消毒・清掃、接客対応や来館者同士も距離を取れるようさまざまな感染防止策を講じ、50日間の休館を経て展望台の営業を再開した。
再開初日を迎え、広報担当者は「東京タワーの歴史の中でも、50日間の休館はこれまでになかった大きな出来事。長期休館の後、こうしてお客様にまたお越しいただき本当にありがたい」と話している。