全国のつけ麺の名店がそろった「つけ麺Walker」(発売中)の目玉企画「プレミアム限定麺」。「つけ麺Walker」読者のために、共通テーマの「地元食材」を使い各店がこれまで作ったことのない至極の一杯を完成させる。兵庫にある名店
「ロックンビリーS1」
は、当初4月に開催だったが新型コロナウイルスによる非常事態宣言の影響で急きょ延期、ついに6月に登場することになった!
【2020年6月13日(土)夜・14日(日)実施】昆布水のつけ麺を生み出した嶋崎店主が逆転の発想で出す限定麺
パラレルワールド(2,000円)。食べられるのは20年6月13日(土)夜・14日(日)。1日20杯限定。
今や全国的に人気になっている昆布水のつけ麺を生み出したのは嶋崎店主。今回の限定麺は、昆布水のグルタミン酸と鶏清湯のイノシン酸の旨味を口中で合わせることで倍増させるというコンセプトはそのままだが、昆布水のつけ麺を、逆の発想で新たに仕立てたのが今回の限定つけ麺パラレルワールドだ。麺が浸かっているのは昆布水ではなく、冷たくした水鶏スープ、そしてつけ汁に昆布水が使われている。さらに泉州の水なすなど旬野菜を使ったサラダが付いている。繊細な昆布水の旨味で、野菜本来の繊細な甘味や風味をつけ汁の昆布水で味わってもらうという趣向だ。
2000年代前半にブームとなった濃厚魚介豚骨+魚介のつけ汁に極太麺というつけ麺の一大潮流に、真っ向から反旗を翻したのが嶋崎氏だ。鶏オンリースープと細麺の組み合わせで旨いつけ麺を、という思いから編み出したのが、純水で旨味を抽出した昆布水のつけ麺。東京は町田で店を営んでいた頃に生み出されたものだ。
昆布水は逆浸透膜で不純物を取り除いた純水に一昼夜以上浸すことで抽出する。昆布水の容器から昆布を取り出すと昆布独特のとろりとした成分が溶け出しているのがわかる。使われているのはその特性に合わせて道南や羅臼、利尻など。それも丁寧に保管された最上級品が使われている。「俺の場合、ラーメン作りは究極の自己満足だからね」と嶋崎氏は笑う。
今回のパラレルワールド以降は、20年7月4日(土)夜・5日(日)、 10月3日(土)夜・4日(日)、21年2月6日(土)夜・7日(日)の日程で、炭酸飲料の爽やかさを生かしたつけ麺やジビエで出汁をとったつけ麺が登場する。どんな味わいが楽しめるのか、今から楽しみだ。
【実施日】2020年6月13日(土)夜営業・14日(日)、7月4日(土)夜・5日(日)、 10月3日(土)夜・4日(日)、21年2月6日(土)夜・7日(日)
【ロックンビリーS1】住所:兵庫県尼崎市南塚口町3-29-13 2F 電話:非公開 時間:11:00〜14:00、18:00〜21:00 休み:月曜、第3火曜 席数:9席(カウンターのみ)※禁煙 駐車場:8台(無料) アクセス:JR福知山線塚口駅より徒歩8分
【取材・文=ブリッヂ、撮影=山本成雄】