ハマの定番おやつ 伝統と革新が織りなす平塚の和菓子店「三秀堂」

横浜ウォーカー

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趣のある店構えが目印

平塚でも粋な和菓子の手みやげで名があがるのが「三秀堂」だ。1951年にうるち米をひいて煎餅を販売したのが始まり。その2年後に、ひいたうるち米を団子の新粉として串団子を販売。
今では団子が繁忙期に1日1,000本以上も売れ、看板商品となった。毎朝つきたての餅は、丁寧な職人技によってしっかりした歯ごたえのある弾力が魅力だ。「みたらし」や「ごま」など全7種類を販売する。

いちご、青りんご、白桃、マンゴー、ブルーベリーの餡が入った「ほしにねがいを」。6月初旬から9月下旬まで販売(c)KADOKAWA撮影=奥西淳二

そんな伝統を受け継ぎながらも、近年新しい試みへの挑戦も目覚ましい。“日本三大七夕まつり”の地らしく七夕の夜空を表現した「ほしにねがいを」(760円)は、2018年に湘南ひらつか名産品に認定。涼を誘う透明感と彩りが手みやげにも喜ばれる水まんじゅうとして人気だ。
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シャリ、もっちり!新感覚がクセになる「くずバー」

カラフルな見た目が心躍る夏のおやつに! (c)KADOKAWA撮影=奥西淳二

ひんやり凍った「くずバー」は、溶けてもドロドロの状態にならない不思議なアイスバーだ。その秘密は、葛粉の使用。冷凍庫から出してすぐはシャリシャリ、数分常温に置くともっちりとした食感を一層味わえる。葛粉を使うことによって、アイスよりも低カロリーで腹持ちもいいので女性に人気だ。
写真右から、自然な甘酸っぱさが魅力の「イチゴ」、スッキリした後味の「和梨」、サイダーの風味が爽やかな「湘南ブルー」、さっぱりした甘味の「みかん」、小豆の満足感もある「宇治抹茶」。
全10種あり、ネットショップから年中取り寄せ可能。「宇治抹茶」は223円、それ以外は各204円。

ふっくら柔らかな餅で優しく包んだ「豆大福」

職人が一つずつ手包みするので毎日数量限定で販売 (c)KADOKAWA撮影=奥西淳二

まずは手に持って、その柔らかさに驚く「豆大福」(167円)。新潟県産の餅粉を使って作る餅は伸びがよく、ふっくら柔らか。程よい塩味がきいた北海道産の赤えんどう豆が、北海道産えりも小豆の餡の甘味をより際立てる。餅と餡がなめらかに一体になっていくさまは幸せそのもの!
2019年に販売された新しい商品だが、リピート客が多く既に代表的な商品の一つになっている。

伝統の技術に新しい感覚も盛り込んだ「三秀堂」のさまざまな和菓子は、これからも平塚に根差し愛され続けていくだろう。

【取材・文=磯崎 舞/撮影=奥西淳二】

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