児島虎次郎が写した風景や人々の姿を鑑賞できる特別展が岡山県で開催中

東京ウォーカー(全国版)

岡山県高梁市の高梁市成羽美術館で、8月23日(日)まで「没後90年記念 児島虎次郎-もうひとつの眼」が開催されている。

自邸の睡蓮の庭を案内するクロード・モネ、ジヴェルニー(フランス)1920年児島虎次郎撮影


洋画家・児島虎次郎が撮影した写真を紹介する特別展。虎次郎は20世紀初頭、絵画修行のため約5年間ヨーロッパに留学し、フランスやベルギーを中心に滞在。その後も二度にわたり渡欧し、ヨーロッパ各地からエジプトまで足を延ばしている。その間に虎次郎は、各地の風物や交流のあった人々を写真に収めており、今日まで遺族によって保管されてきた。同展では画家である児島虎次郎のもうひとつの眼(=カメラを通したまなざし)を顕彰する。

【写真】「静水の庭」で咲く睡蓮写真は主催者提供


担当者は「本展の会期後半は、館内の『静水の庭』で睡蓮が可憐な花を咲かせている季節。こちらの睡蓮は、今からちょうど100年前に児島虎次郎が絵画収集のため、フランス・ジヴェルニーにあるモネのアトリエを訪ねた縁で、近年になってモネの庭から株分けされてきたものです。この度の展覧会では、虎次郎が庭にたたずむモネを撮影した写真や、虎次郎が送った絵はがき・関連のある絵画作品などの約100点を一堂に展示しています」と展示会の見どころを話す。

異例の早さで東京美術学校西洋画科選科を卒業し、才能を開花させた偉人・児島虎次郎。大変貴重な資料となる作品が数多く展示されている高梁市成羽美術館へ、歴史ある作品を鑑賞しに行こう。

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