青森県青森市の青森公立大学国際芸術センター青森で、8月30日(日)まで「いのちの裂け目 ―布が描き出す近代、青森から」が開催されている。
同展は、国際芸術センター青森で過去に開催してきた「青森市所蔵作品展」の流れを汲みつつ、戦前の女子教育・洋学受容や戦争と花火、台湾原住民族と日本の関わりなどをテーマにした現在と地続きである時代を描き出す。青森の民族資料をもとに館内の空間全体を構成し、作品化することで体験できる展示会だ。県内ではなじみ深いこぎん刺しや裂織などの工芸品の展示も観覧できる。
担当者は「当展示会は、生活の中での工芸品や青森の伝統文化の技術をもとに現代美術の制作活動を行う碓井(うすい)ゆい、遠藤薫(かおり)、林介文(リン・ジェ―ウェン)の3人のアーティストが集結するグループ展。風土に根ざした布類や農具など、私たちの生きてきた時代や命について考えさせられる内容です。また、施設内にある森は春、夏、秋へと季節が移り変わる様子を感じられるスポットとなっておりますので、散策するのもおすすめですよ」と語り、来場を呼び掛ける。
奥深い文化に触れ、魅力溢れる伝統美が楽しめる「いのちの裂け目 ―布が描き出す近代、青森から」。3人のアーティストがうみだす素晴らしい作品を鑑賞しに行こう。
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