クロネコヤマトの宅急便でおなじみのヤマトグループの歴史を展示する「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」が、東京港区のヤマト港南ビル内に7月2日、オープンした。2019年に創業100周年を迎えたヤマトグループの歴史を学べるとともに、実際に業務に使用されていた車両に乗り込めたり、制服を着用できる「宅急便体験コーナー」もあり、子供から大人まで楽しめる施設となっている。
ヤマト港南ビルの3階から6階をスロープ状につなげた形で展示を行う同施設。エレベーターで6階に登り、回廊を下りながら、約1時間をかけて見学できる。展示エリアは階段のほかスロープも設置されているので、介助者の方の同行があれば車いすで展示を巡ることができる。
さらに同建物は業務拠点としても使用されており、スロープの上下の空間はトラックが行きかう車路。展示を見ながら、時たま走行音が聞こえることもあるというユニークな設計も特長だ。
展示は1919年の創業時から時系列に沿って続いていく構成で、創業者・小倉康臣の原点が垣間見える資料や、創業当時の制服やミニチュア車両を展示した6階からスタート。事業の多角化、宅急便の誕生、現代のヤマトグループの取り組みと続いていく。
展示内にはおなじみのネコマーク誕生の由来やデザインを担当した社員が着想を得た絵の複製展示、実際にページを開いて内容を読むことができる宅急便立ち上げ時のマニュアルといった貴重な資料から、業務に用いる歴代機材や、かつての営業所の外観を再現した展示など、子供が楽しめるような要素も満載。ヤマトグループの100年を物語仕立てにまとめた約10分の映像を放映する円形シアターなど、映像展示も多い。
さらに、実際に中に乗りこめるウォークスルー車体験や、子供向けのレプリカ制服着用体験などが用意された宅急便体験コーナーもあり、普段はできない体験を通して宅急便業務を学ぶことができる。このコーナーでは写真撮影も可能で、来館の思い出にもぴったりだ。
入場ゲートのある2階にはスワンカフェが併設されており、入館前や展示を楽しんだあとに利用が可能。また、6階の多目的スペースでは、今後企画展やイベントを開催していくという。
開館時間は10時から17時(最終入館は16時30分)。休館日は月曜日・年末年始・お盆だ。なお、月曜日が祝日の場合は開館し、翌営業日を休館する。そのほかメンテナンスなどによる臨時休館日がある場合は公式サイトに記載される。
入館は無料で、10名未満での自由見学の場合は予約不要だ。自由見学時は、展示の解説を聞くことができる音声ガイダンス(日本語・英語・中国語に対応)の無料貸し出しも実施する。
その他、10名以上の団体での来館や、アテンダントの展示解説つきで館内を巡るアテンドツアーを希望する場合は電話での予約申し込み制となる。
アクセスはJR・京急品川駅港南口(東口)から徒歩10分。駐車場・駐輪場はないため、来館の際は公共交通機関を利用しよう。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・受付において検温を行います。37.5度以上の発熱や咳などの症状、体調不良の方の入館をお断りさせていただきます。
・受付において手指の消毒をお願いします。
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・館内のソーシャルディスタンスを確保するため、当面の間、団体とアテンドツアーのご案内人数を1グループ10名以下とさせていただいております。
・また、館内の滞在人数に応じて入館、ご案内の順番などを調整させていただくことがあります。
・スタッフは体温測定を常に行っています。37.5度以上の発熱や体調不良を感じる場合は出勤を停止しています。
・スタッフは手洗い、手指消毒を徹底し、マスクを着用しています。
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※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。