昨今、多くの人を惹きつけているミニチュアアート。SNS上でミニチュア作品を巡ってみると、クリエイターそれぞれの個性が溢れた作品であふれている。今回は食べ物から雑貨、ドールハウスまで女子の心をときめかせるミニチュア作品を発表しているsaccoさんをインタビュー。saccoさんが表現するミニチュア作品のこだわりを語ってもらった。
題材選びの基準は「憧れ」
ーーミニチュア作品を作り始めたのはいつ頃からですか?
【sacco】小学生低学年の頃です。放課後や夏休みにちょこちょこと作っていました。
ーー小学生の頃から!きっかけはなんだったのでしょう?
【sacco】子供のころから手芸や工作が好きだったのと、小さいものを見ると心がときめいていたからです。なんとなくミニチュアを知り、自然と作り始めていました。
ーーsaccoさんのミニチュア作品はジャンルが幅広い印象です。どのように題材を決めているのでしょうか?
【sacco】自分が欲しいものや住んでみたい部屋、海外の憧れのシーンをテーマにしていることが多いです。ミニチュアの中で現実世界ではできていないことを楽しんでいます。
こだわりポイントは心ときめくかわいさがあるか
ーーこれまで制作をしてきた中で、最も反響があったのはどんな作品ですか?また、心に残った反響などがあれば教えてください。
【sacco】最も反響があったのは香水瓶のセットです。小さいものが集まることで織り成されるかわいさに共感してもらえたのかなと振り返ります。
ーー制作する際にこだわっている点があれば教えてください。
【sacco】基本的なことですが、本物に見えるかを大事にしたいので、形・質感・色の再現にこだわっています。あとは、心ときめくかわいさがあるかということも大切ですね。
ーー制作の過程で難しい部分ってどんなところでしょうか?
【sacco】ミニチュアにする題材によって、色々な知識が必要なところですね。例えば食べ物を作るとなると、ミニチュアの食べ物を作る技術はもちろんですが、おいしそうに見える盛り付けやおしゃれに見える器についても勉強しないといけないので、その辺りが難しいです。
ーーお写真を撮る際に気をつけていることはありますか?
【sacco】ふんわりした雰囲気にしたいので、光に気をつけています。具体的には窓辺でレースのカーテン越しに太陽光を利用して撮影しています。時間帯は午前中か夕方に撮ることが多いのですが、夕方に撮り始めた時は段々と日が暮れて暗くなって焦る時があります。
ミニチュアの魅力はワクワクする世界が凝縮されていること
ーーご自身のお気に入りの作品はどれでしょう?
【sacco】ティータイムセットの作品ですね。ケーキスタンドに盛り付けられたお菓子を食べながらお茶を楽しむ、そんなティータイムをしてみたいと思い作りました。
ーーsaccoさんにとって、ミニチュアの魅力とは?
【sacco】ワクワクする世界を凝縮して身近に置いておける事だと思います。作っている時も楽しいし作った後も眺めて楽しいので、ずっと楽しめるところです!
今は外出をしにくいですが、そんな時だからこそミニチュアの世界でカフェに行ったり外国に旅行したりと、外出した気分を楽しんでいただけたら嬉しいです。
ーー今後の目標、これからの活動予定などを教えてください。
【sacco】SNSでの発信や展示会で実物を見てもらうなどして、多くの人にミニチュアの世界を楽しんでもらいたいです。より本物に見えるミニチュアを目指してこれからも技術の向上を目指していきたいと思います。
取材・文=於ありさ