茨城県つくば市で「祝チバニアン誕生!-国際境界模式層と地磁気の逆転とは?-」が開催中

東京ウォーカー(全国版)

茨城県つくば市の産業技術総合研究所 地質標本館で8月30日(日)まで、特別展「祝チバニアン誕生!-国際境界模式層と地磁気の逆転とは?-」が開催されている。

46億年という長い地球の歴史と調査結果の数々が展示される写真は主催者提供


令和2(2020)年1月、77万4000年前から12万9000年前の地質時代の名称が日本の地名から初めて認定され「チバニアン」と名付けられた。古文書や石器も土器もない太古の歴史は、地層にしか記録が残されていない。地質学者たちは、地層の中に記録されたわずかな環境の変化を読み解きながら、46億年の長い地球の歴史を時代区分していく。当展示会では「チバニアン」誕生にいたる研究の成果をまとめて紹介する(協力:茨城大学理学部、国立極地研究所)。

【写真】地層の研究結果が標本としてわかりやすく展示される写真は主催者提供


担当者は「市原市の地層に含まれる磁石の性質を持つ鉱物が逆転の様子を克明に記録していたことが、今回の名称認定の決め手となりました。『逆転が起きた時期』が複数の手法で説明できたうえ、当時を物語る花粉や化石を含んでいたことも証明されました。当展示会では、日本の地質学者たちが導き出した努力の結果をまとめて展示しています。古くて新しい『チバニアン』の世界をぜひのぞきに来てください」と話す。

まだ名前のない時代が複数存在し、今回その1つが発見された。驚きと発見に満ちた同展示会を観賞しに行こう。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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