いま、巷に溢れるフリー素材のなかで「マッチョ専用のフリー素材サイト」なるものに注目が集まっている。ウォーカープラス編集部では同サイト『マッスルプラス』代表のAKIHITOさんを取材し、なぜこのタイミングで“マッチョ専用のフリー素材”が話題になったのか話を聞いた。
コロナ禍だからこそ「笑えるコンテンツ」が求められている
――「マッチョフリー素材」とはどんなサービスなのでしょうか?
「マッチョだけがモデルをしている“筋肉専門”のフリー素材サービスです。現状、掲載されている素材は僕だけですが、今後は他のメンバーも撮影していく予定です。素材は普段はなかなかあり得ないような特異なシチュエーションにマッチョがいるという特異な設定で、『こんな素材使えないよ!』というマニアックなフリー素材を取りそろえております」
――このサービスをはじめた理由は?
「資料作成や記事を書く際、たまに筋肉やマッチョの素材が必要なことがあると思うのですが、意外とマッチョ専門のフリー素材が少なかったのです。せっかく作るのであれば、使用する方やそれを見た方が思わず笑ってしまうようなものにしたいなと。なので、『こんな素材使えないよ!』というマッチョの写真だけを厳選しています(笑)。『日常に筋肉でスパイスを』という想いも込めて『マッスルプラス』というサービス名にしました」
――このサービスはコロナ禍だからこそ閃いたサービスですか?
「実は2年前にひっそりとサービスを開始しました。最近、とあるイラストレーターさんがTwitterでコメントしてくれたことで、いろいろな作家さんや絵描きさんに拡散されてバズりました。そのなかのコメントに『閉塞感のあるなかでこれは元気になる』というコメントがあり、コロナ禍だからこそ笑えるコンテンツが求められたのかなと。バズったのも必然なのかもしれません。」
――街中での撮影、いろいろ苦労したのでは…?
「現状の素材は公園とオフィスでの撮影でした。実は12月初旬、早朝の撮影でしたので寒くて過酷でした(笑)。撮影の合間は常にパンプアップして体を温めていたのですが、寒さで筋肉がまったく張りませんでしたね…」
マッチョメンバーの活躍の場を一つでも増やしたい
――サービス面の反響はいかがですか?
「幅広い用途に使用いただいています。社内のプレゼン資料、YouTubeのサムネイル、広告物など。Twitterでバズっていて知ったのですが、イラストレーターさんや同人作家さんなど絵を描く方々に重宝されているようです」
――なるほど、作品で筋肉を描く際にトレースしたり、筋肉の付き方を参考にしたりと。
「はい。マッチョの参考画像をWEBで検索しても欧米人のマッチョ画像が多く、アジア人の素材が少なかったので『ありがたい』という声があがっています。また、素材の『捨てマッチョ』をおもしろがって色んな方がイラストを描いてくれました。何より、サイトを見ているだけ癒やされるし元気になる、という声が一番うれしかったですね。それこそ『マッスルプラス』の意義だと思います」
――普段はどんなお仕事をされているんですか?
「私は『筋肉紳士集団ALLOUT』を運営するスマイルアカデミーの経営者として企画業務などを行いつつ、ALLOUTメンバーとしてもイベントやメディア出演をしています。新たに筋肉×サブカルのYouTubeチャンネルを開設予定です」
――コロナ禍でお仕事への影響は?
「ALLOUTのイベント『マッスルカフェ』は年内全公演中止になりました。出演イベントのほとんどがなくなりメンバーの活躍が制限されるなか、『マッスルプラス』が活動の場の一つになればとも考えています。また、私たちが運営するパーソナルトレーニングジムでは企業のリモートワーカー向けにオンライングループレッスンもはじめていますので、『マッスルプラス』を見られてフィットネスへ興味を持たれる方が出てくると嬉しいです」
――今後はどんなフリー写真を増やしたいですか?
「素材のテーマを季節別やシチュエーション別などで増やしていきます。直近では夏らしい素材を海で撮影予定です。ここでもマッチョなおもしろい写真が撮れると思います!活用事例の共有なども行っていきたいと思いますので、そちらもどしどしご意見を頂きたいですね。そうして、“おもしろマッチョな画像”が溢れて世の中を元気にできれば!」
取材協力:AKIHITO(@AkihitoAll)