【コロナ対策情報付き】和歌山城を120%楽しむ完全ガイド!おすすめの撮影スポットも紹介

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

和歌山城の見どころや楽しみ方など、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

和歌山市のシンボル的存在、和歌山城ってどんなところ?

和歌山市の中心部に立つ和歌山城。南海電鉄、和歌山市駅から徒歩10分と利便性も良く、小高い虎伏山(とらふすやま)の山頂に天守閣がそびえている。入り口は四方にあり、バス停前の大手門ほか、追回門、不明門など5カ所から入城が可能。春には満開の桜で彩られ、市民が自由に往来できる憩いの場となっている和歌山城公園もあり、春には満開の桜で彩られる。周辺には和歌山県立近代美術館や和歌山県立博物館など文化施設も充実。1日ゆっくりと時間を見ておいた方がよさそうだ。

城跡が国指定史跡の和歌山城


【歴史】日本の名城100選のひとつ、和歌山城の歴史

別名を虎伏城、または竹垣城とも呼ばれる和歌山城は、紀州を治めた羽柴秀吉が弟の秀長に命じて築かせたもので、1585年(天正13年)の築城となる。創建当時は天守閣はなく、山上が政治や生活の中心。最初は秀長に仕えていた桑山重晴が城代(のちに城主)で、後に徳川家康から戦の褒美として和歌山城を与えられた浅野幸長が城主に。幸長は城の拡張工事を行い天守閣の建築も手がけ、現在の基礎が築かれていった。

1619年(元和5年)には、徳川家康の十男・徳川頼宣が55万5000石を拝領し、領主となって入城。ここで尾張・水戸とともに徳川御三家と呼ばれる、紀州徳川家が誕生した。頼宣は幕府からの援助をもとに、大規模な改修や増築を実施。城下町の整備も行い、江戸時代末期には全国で8番目に大きい都市にまで発展したという。「暴れん坊将軍」で知られる8代将軍吉宗、14代将軍家茂は紀州徳川家出身だ。

城内は一帯が公園となっていて、天守閣など有料施設のほかは自由に出入り可能。気軽に散策が楽しめる。春にはソメイヨシノをはじめ約600本の桜が咲き誇り、花見もできる。

【写真】約600本の桜が咲き誇り、桜まつりも開催される


【見どころ1】紀州徳川家の居城を象徴する「白亜の天守閣」を見学しよう

標高48.9メートル、虎伏山の山頂に構える和歌山城は、姫路城、松山城とともに、日本三大連立式天守閣を持つ平山城と呼ばれている。天守、小天守から乾櫓までを、渡り櫓となる多門櫓によってつなぎ、内部で往来が可能となっているのが特徴だ。

一番の見どころはやはり白亜の天守閣。これまで何度も焼失を繰り返したが、昔の設計図や古写真を参考にして三重天守を再建。現在の天守は1958年(昭和33年)に鉄筋コンクリートで外観を復元している。内部は紀州徳川家ゆかりの品々を展示する資料館。天守に上って街を360度見渡すのもいいが、おすすめは、本丸御殿跡広場のビュースポット。美しい天守の姿を満喫でき、記念撮影場所として人気だ。

毎日、日没から23時までライトアップされる天守閣

天守内部は展示室。甲冑や古文書のほか復元模型も興味深い


【見どころ2】名勝西之丸庭園(紅葉渓庭園)と御橋廊下を散策

迷路のような城の中は散策も楽しい。天守閣から坂を下ると風情ある西之丸庭園(紅葉渓庭園)に到着。江戸時代初期の大名庭園で、大きな池や橋、滝、茶室などが配された優雅な佇まいだ。木々の中にはモミジなど広葉樹も多く、紅葉の名所として有名で、11月下旬から12月上旬には園内が赤や黄色に染まる。入園は無料。

西之丸庭園から歩いてすぐ、濠に架かる御橋廊下は西の丸と二の丸を結ぶもので、かつては藩主とお付きの人だけが通る橋。なんと橋は二の丸側に11度傾いているが、これはとても珍しいことなんだそう。御橋廊下は2006年(平成18年)の復元で、今は誰でも通ることができる。

燃えるように美しいモミジの紅葉が見られる晩秋の庭園

ゆるい階段状の渡り廊下の橋。囲いが付いて屋内のよう


【見どころ3】城内のさまざまな組み方の石垣に注目!

城好きにはたまらない、城の基礎となる和歌山城の石垣の魅力を紹介したい。石垣の石の積み方・工法はさまざま。自然石を切り出してそのまま積む「野面(のづら)積み」、自然石を割り取り角張った石を積む「切込接ぎ」、長方形に切った同じ大きさの石を並べる「箱積み」など、和歌山城では何度も改修が行われたため、随所で異なる工法の石垣を見られるのが魅力。

積み方のほかに注目したいのが、刻印された石垣があること。刻印は丸や三角、四角などを使った印や人名であったり、日付や方角などの覚え書きのようなものなど多種多彩。和歌山城公園担当者によると「刻印は約170種類、2100個以上もあり、一つひとつ見つけるのも楽しいですよ」とのこと。読み解くことができればその時代背景が見えてくるかも⁉

砂の丸から二の丸への通路で、西之丸庭園の裏手にある鶴の渓の野面積み石垣

刻印が付いた石は1600年から1619年の修築時のものが多いそう


【見どころ4】数寄屋造りの茶室 紅松庵で一服しよう

坂道や階段道で疲れたら、抹茶で一服を。名勝西之丸庭園(紅葉渓庭園)内にある「茶室 紅松庵(こうしょうあん)」は、和歌山市の名誉市民・故松下幸之助氏から寄贈された茶室で、庵内では椅子に座る立礼席で抹茶を提供。和服姿のスタッフがお茶を運んでくれる本格派だが、茶道の心得がなくても大丈夫。気軽に生菓子付きの抹茶(税込470円)を楽しむことができる。茶室から眺める苔庭や四季に移ろう庭園の眺めは一見の価値ありだ。営業時間は9時~16時30分(入室は16時まで)、12月29日から1月3日は休み。

木造銅板葺き屋根の数寄屋造りの建物、茶室「紅松庵」

季節のお菓子と抹茶で日本を味わえる


【グルメ・お土産】天守閣前にあるお天守茶屋でお土産ゲット

城内でお土産を買うなら「お天守(てんす)茶屋」(9時~17時30分)へ。土産物販売と軽食コーナーが設けられており、ランチやカフェとして利用できる。お天守茶屋では地元特産の南高梅を使ったうどん(税込540円)が人気で、南高梅を練り込んだほんのりピンク色のうどん生麺はお土産としての販売もある。スイーツのおすすめは、通年で提供するお天守団子セット(税込300円)。黒蜜ときな粉がかかるよもぎ団子とほうじ茶のセットだ。ほか、期間限定の地元産ミルクのソフトクリームなども要チェック。グッズでは真田紐を利用して作るアクセサリーやストラップが人気。町娘や侍をイメージしたスタッフの応対も評判がいい。

和歌山弁では、お天守(おてんしゅ)のことを、「おてんす」と発音

小腹が空いた人にぴったりのよもぎ団子

銘菓やストラップ、Tシャツなどが並ぶ茶屋店内

※コロナ禍により、うどんメニューは当面の間、土・日曜のみの限定提供。飲食の提供は10時〜16時

【イベント】おもてなし忍者の手助けで和歌山城の通に⁉

城内にあちこちに潜んでいる「おもてなし忍者」を要チェック!お城観光の手助けをすることが任務だそうで、道案内や記念撮影などお手伝いをしてくれる。天守閣付近には石段が多いことから、車椅子やベビーカーの人にも声をかけてくれるそうだ。

土・日曜の10時~16時(雨天は休み)には、二の丸庭園前に現われてゴム手裏剣投げ体験やかくれみの術体験、プチ殺陣体験などができ、いずれも無料。プチ忍者になって写真撮影もおすすめだ。

忍者が石垣に隠れているかも。見つけたら話しかけてみて!


【おすすめ】城内に併設するわかやま歴史館で武将やお姫様に変身!

城内北西の一画に「わかやま歴史館」があり、歴史展示室や観光案内所、和歌山市観光土産品センターなどが併設。紀州南高梅や地場産のお土産を購入できるほか、2階の歴史展示室ではシアタールーム(高校生以上100円)で和歌山城を分かりやすく学べるため、和歌山城見学の前に立ち寄るのがおすすめ。展示室は9時~17時30分(最終入館17時)。

1階の和歌山市観光協会では時代衣装の貸出があり、お殿様や姫、腰元、忍者などに変身できる体験が人気。天気がよければ、衣装を着たまま城内散策もできる。料金は甲冑9000円、姫様5000円など(※すべて税込み)。9時30分~17時の間で最大3時間着用可、7日前までに要予約。

和歌山城内に入る前に歴史館でお勉強

人気の甲冑体験。武将になって城で記念撮影をしよう写真提供:和歌山県観光連盟


【アクセス】電車+バスが便利!周辺には有料駐車場も多数あり

電車で行くなら、南海電鉄和歌山市駅から徒歩約10分。またはJR和歌山駅から和歌山バス和歌山港方面行きに乗り、公園前バス停を下車してすぐ。車で行くなら阪和自動車道和歌山ICから国道24号、三年坂通り経由で約15分で到着する。和歌山城周辺には多数の有料駐車場があり、最寄りは58台を停められる和歌山城公園駐車場。料金は最初の1時間は200円、2時間まで360円、以降1時間ごとに200円で利用できる。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・入場の際に体温を測定します。発熱(おおむね37.5度以上)、咳、鼻水等、風邪の症状がある方がいる場合は入場できません。
・入場の際、必ずマスクの着用をお願いします。
・入場・退場の際、手や指の消毒をお願いします。
・間隔を1〜2メートル空け、静かにご観覧ください。
・施設内の混雑を緩和するため、入場制限を行う場合があります。また、混雑が見込まれる場合にも、入場制限を行うことがあります。
・施設内で激しく咳き込むなど、風邪のような症状がある場合、スタッフが声かけし、退出をお願いすることがあります。
・展示物および展示ケース、使用を中止している機器等には触れないでください。
・城内では間隔を空けて行動するよう、張り紙で注意喚起をしています。
・天守内部は十分な換気をしています。適度な間隔をとって見学してください。
・城内各所に消毒液を設置しています。手指を消毒の上、入城してください。
・車椅子の貸出所にも消毒液を設置しています。使用前・使用後に各自で消毒をお願いします。

取材・文=AVANCER

<施設情報>
住所:和歌山県和歌山市一番丁3
アクセス:【電車】南海電鉄和歌山市駅から徒歩約10分、JR和歌山駅からバス(0系統、25系統)公園前バス停下車すぐ【車】阪和自動車道和歌山ICから国道24号、三年坂通り経由約15分
営業時間:和歌山城天守閣9:00~17:30(最終入場17:00)※7月20日~8月31日は9:00~20:00(最終入場19:30)
定休日:12月29日~31日
駐車場:和歌山城公園駐車場58台(有料)
料金:和歌山城天守閣 入場料 大人410円、小人200円(小・中学生)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年9月時点の情報です。

この記事で紹介しているスポット

この記事の画像一覧(全16枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る