奇想天外な造形美術!神奈川県川崎市で「高橋士郎 古事記展」開催中

東京ウォーカー(全国版)

神奈川県の川崎市岡本太郎美術館で、「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」が10月11日(日)まで開催中だ。

高橋士郎 《イザナミ》 1980年 ナイロン、送風機、モーター 作家蔵写真は主催者提供


高橋士郎は造形作家として、1960年代よりコンピューター制御のアート「立体機構シリーズ」を制作し、その先駆的な作品は日本万国博覧会をはじめとする多くの展覧会で注目を集めてきた。そして、1980年代には風船を素材とした「空気膜造形シリーズ」を考案して世界各地で活動を展開。誰にでも親しまれるアートとして人気を博してきた。

【写真】高橋士郎 《涙の神》 2008年 ナイロン、送風機、モーター 作家蔵 写真は主催者提供


本展は高橋士郎が長年手がけてきた「空気膜造形」研究の集大成として、日本の古事記に挑んだ作品群で構成される。古代より現代まで、人間が「気」をどのように扱ってきたのか、その全歴史と文化を自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものとした高橋は、古事記のなかに現れる神々の気宇壮大(きうそうだい)を、独自の気膜テクノロジーによって、21世紀によみがえらせる。

奇想天外でユーモラスな神話の物語には、日本の自然思想の再発見の機会があるだけでなく、世界再生の希望も含まれているように思われる。世代を問わず誰でも楽しめる「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」に注目だ。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

注目情報