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なばなの里の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベントや施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)
なばなの里ってどんなところ?1日中遊べる花のテーマパーク
いつ訪れても美しい花々を楽しめるテーマパーク、なばなの里。春はチューリップ、秋はコスモスなどが咲き誇る「花ひろば」や、色とりどりのベゴニアに包まれるような大温室「ベゴニアガーデン」があり、秋から翌年の初夏まで開催される「イルミネーション」も、日本有数の光のイベントとして人気を集めている。
広大な里内には、多彩な料理が味わえる8店のレストランやカフェ、ここでしか購入できないお土産や地元の特産品、花の苗などが揃うショップも点在。そのほか、旅の疲れを癒やしてくれる日帰り温泉や、地上45メートルの高さから大パノラマを望む回転展望台など、さまざまな施設があるので、日常を忘れて1日中たっぷり遊ぼう!
【見どころ1】日本最大級の花畑で季節の花を楽しんで
「フラワーエリア」では、季節ごとに多種多彩な花を観賞できる。まずは、4万3000平方メートルを誇る日本最大級の花畑「花ひろば」に注目。例年9月中旬〜10月下旬は、一面がピンクや白の可憐なコスモスで埋め尽くされる。爽やかな秋風に揺れるコスモスの間の小道を散策してみよう。
また、10月上旬〜11月下旬には、丸くてかわいいダリアの花も見ごろを迎える。花径30〜40センチと、顔が隠れるほどの「超巨大輪」など珍しい品種が揃い、毎年ダリア愛好家をうならせている。ダリアはコスモスを囲むエリアに咲いているので、印象の異なる花々の競演を楽しみたい。
そして11月下旬〜12月下旬の、約310本の紅葉が真っ赤に色付く秋景色も見逃せない。人気のスポットは日帰り温泉「里の湯」前の「鏡池」。特に風のない日には、鮮やかな紅葉が水面に映り込むのでシャッターチャンス!
広報担当者に楽しみ方を聞くと、「夜は紅葉のライトアップもお楽しみいただけます。息をのむほど美しく幻想的な水鏡を、ゆっくりとご観賞ください」と教えてくれた。
【見どころ2】3000坪の「梅苑」には330本のしだれ梅が咲き誇る
早春、紅梅・白梅が開花するのを皮切りに、春から夏の花が次々に咲いていく。2月下旬〜3月下旬は、3000坪の「梅苑」で約330本のしだれ梅が見頃となり、樹齢120年を越える古木の美しさは特に目を引く。
夜は梅の香りがよりいっそう強く感じられるそう。ライトアップされたしだれ梅は、昼間とは異なるミステリアスな表情を見せてくれる。「梅苑内の路面は、車椅子やベビーカーでもご利用しやすいと喜ばれています。ぜひ、皆様でお楽しみください」と広報担当者。
3月上旬〜下旬には、早咲きの「河津桜」が楽しめる。里内中央の池の周りや遊歩道の並木として植樹された桜は、その数なんと約300本。ピンク色の大きな花は見ごたえがある。夜はライトアップされるので、妖艶な雰囲気も漂わせる桜のトンネルを歩いてみよう。花期が約1カ月と長い河津桜が散ると、3月下旬からは「ソメイヨシノ」も咲き始める。毎年、お花見のタイミングを逃すという人は狙い目だ。
3月下旬〜4月中旬、国内最大級の花畑「花ひろば」は、約180万球のカラフルなチューリップで埋め尽くされる。一重咲きや原種系ミニ咲き、フリンジ咲きなど、珍しい品種もあるので、じっくり見比べてみるのもおもしろい。
また、チューリップは花ひろばを“キャンバス”に見立てて、赤や黄色、白、ピンク色など美しく配色されている。花ひろばに併設された展望台から全体を見渡すと、その規模と鮮やかさに驚かされる。目の前に広がるチューリップの大海原を写真に収めよう。
担当者によると、「チューリップはライトアップしますので、夜もお楽しみいただけます。4月中旬〜5月中旬の花ひろばには、ブルーの絨毯を敷き詰めたようにネモフィラが咲きます。そこでの写真もとても映えると好評ですよ」とのことだ。
【見どころ3】自慢のベゴニアガーデンとロマンチックなバラ園を散策
なばなの里では1年中、満開の状態でベゴニアを楽しめる国内最大級・約9000平方メートルの大温室「ベゴニアガーデン」も人気を集めている(※ベゴニアガーデンの入館には、別途入館料が必要)。
枯れない花のように美しさがキープされているベゴニアの秘密を広報担当者に聞くと、「世界各国から集めた数百種・1万2000株の花々を常時育成しており、見ごろになると展示しているんです」とのこと。いつ訪れても、美しい絵画の中に入り込んだかのように、かわいらしいベゴニアの花々に囲まれて夢のようなひと時を過ごすことができる。
館内の温度は22〜24度に保たれていて、冬場は暖かく、夏場は過ごしやすい。特定日には、ベゴニアガーデン専属の園芸スタッフによるガイドツアーも開催されているので、ベゴニアの育成テクニックや生態、温室の楽しみ方などを知りたい人は、ぜひ参加してみよう。(※ベゴニアガーデンツアーは、新型コロナウイルス感染予防および感染防止策として休止中。今後の開催日は決まり次第、公式サイトで告知)
ベゴニアガーデンの最後のゾーンには「ガーデンカフェ」もある。色とりどりのベゴニアに囲まれた、優雅なティータイムも楽しもう。
さらに、ベゴニアガーデンの中庭には、秋と初夏に約900種・5000株以上のバラが見ごろを迎える「バラ園」が。世界バラ会議で殿堂入りしたものや、王室・皇室ゆかりのものなど、甘く上品な香りを漂わせる豪華なバラが咲き誇っている。
中央には小川が流れ、レンガの壁やアーチなどを配して立体感を演出したバラ園は、一歩足を踏み入れると、お姫様気分に浸れるという女性の声も。時期によっては夜にライトアップされるので、おとぎ話の世界のような風景を楽しんで。
また、バラのソフトクリームなどが用意された「ローズ喫茶」もあるので、散策の合間にバラを眺めながら休憩しよう。(※バラ園観覧には、ベゴニアガーデンへの入館が必要)
【イベント】今や冬の風物詩! 豪華なイルミネーションを楽しもう
2020年10月24日から2021年5月31日(月)まで、「なばなの里 イルミネーション」を開催。国内最大級のスケールで花と光が共演する大人気のイルミネーションだ。「メインイルミネーション」や「水上イルミネーション」といった6種の壮大な作品を含む、幻想的な10のスポットを展開する。
特徴は、美しく光輝く世界最高峰のクオリティの電球だけで作られていること。チャペル前の巨大ツリーや池の水面を彩る水上イルミネーション、きらめきに包まれる光のトンネルなど、ロマンチックなスポットが満載だ。
広報担当者のイチオシは、トンネルを抜けるとあらわれるメイン会場。「メインイルミネーションには、きっと感動していただけると思います! 高さ35メートル、横幅155メートルの「奇跡の大樹」は、大地に根を張り、枝を大きく広げてあふれる生命力を表現。LEDと優れたプログラミング技術によって描き出される巨大な光のアートは、色や音楽などダイナミックな演出で変化しますよ。テーマは毎年変わるので、お楽しみに!」
【グルメ】多彩なメニューが揃うほか、ビールも楽しめる!
なばなの里には、和・洋・中8店のレストラン&カフェが揃っている。ドイツ人のブラウマイスターによって醸造された、麦芽100%の地ビールを味わえるレストラン「長島ビール園」や、風情ある和風庭園を愛でながら食事を楽しめる日本料理店「翡翠(かわせみ)」、水辺の店内でカジュアルフレンチを堪能できるベーカリーレストラン「マルセイユ」などがあり、何を食べるか迷ってしまいそう!
なお、対象の5店舗(日本料理 翡翠・中国料理 桃仙・洋食 マルセイユ・麺料理 芭蕉庵・イタリアン 麦)で、1人税込3900円以上のコースを予約すると、なばなの里の入村料金が無料になるというお得なプランもある。詳細は公式サイトをチェックしよう。
【ショッピング・お土産】なばなの里限定のお土産に注目
なばなの里には、お土産探しに最適なショップもある。オリジナルグッズや特産品が揃う「村の市」で注目したいのは、つぶあんの入った細長い餅を丹念に焼き上げた桑名名物「安永餅」だ。1634年(寛永11年)創業「永餅屋老舗」の銘菓で、栄養価の高い緑黄色野菜・なばなを練り込んだ「なばな安永餅」(8本入税込1150円)は、なばなの里の限定商品。
「村の市に併設の茶店・永餅屋老舗の『呈茶セット』(税込300円)なら、温かいお茶と共に『安永餅』をお楽しみいただけますので、おやつにご賞味ください。お気に召しましたら、ぜひお土産にもどうぞ」と広報担当者。
そのほか、焼き立てパンや手作りケーキを販売する里内の工房「テン・ツーファイブ」も人気。なばなの里B駐車場に隣接する東海地区最大級の花のショッピングセンター「花市場」も、帰りに立ち寄るのに便利。
【回り方・アクセス】ゆっくり楽しむなら午前中から入村を
ゆっくりと時間を忘れて楽しむなら、花が生き生きとしている午前中から入村したい。また、ライトアップが楽しめる季節なら、里が金色の光に包まれるような夕景の美しい時間に訪れるのもおすすめ。
「季節によって楽しみ方は変わりますが、やはり、最初にその時々の花のスポットを巡り、レストランで風景を楽しみながら旬の味覚をご満喫いただきたいですね。6月ごろには幻想的なホタルの飛翔もお楽しみいただけますよ。なばなの里は、デートスポットとしても人気ですが、実はここにしかない美しい光景のなかでプロポーズする人も多いんですよ。イルミネーションの時期なら、ベゴニアガーデンやレストランで日没をお待ちいただき、イルミネーションが点灯する瞬間も、ぜひご覧いただきたいです」と、なばなの里の魅力を話してくれた。
なばなの里までのアクセスは、最寄駅からバスに乗るだけなので便利。2020〜2021イルミネーション期間(2021年5月末まで)は、混雑や渋滞を回避するため、近鉄長島駅から約10分で到着する直通バスが運行している。通常はJR桑名駅から三重交通バスで約20分、なばなの里停留所からすぐ。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・入口ゲートで37.5度以上の発熱が確認された場合は入場不可
・マスク未着用での入場不可。飲食時以外は常時マスクの着用を呼びかけ
・入場前に手指のアルコール消毒を徹底
・人と人との距離を保つよう呼びかけ
・体調に不安を感じている、2週間以内に風邪のような症状、熱の症状がある場合は、来場不可
・在住の都道府県の移動に関する最新の方針の確認を呼びかけ
・来場時は「新しい生活様式」を心掛けるよう呼びかけ
<施設情報>
住所:三重県桑名市長島町駒江漆畑270
アクセス:【電車】2021年5月末までの2020〜2021イルミネーション期間中は近鉄長島駅から直通バスで約10分。6月から(通常時)はJR・近鉄桑名駅からバスで約20分【車】東名阪自動車道長島ICから約10分
営業時間:10:00~21:00※時期により異なる
定休日:なし※7月上旬に5日間メンテナンス休業あり
駐車場:5700台 (無料)
入村料金:2300円(時期により異なる。園内で使える1000円分の金券付)、小学生未満無料。ベゴニアガーデン入館料 大人1000円、小・中学生700円、幼児(3歳以上)200円
取材・文=藤田房子
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
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※2020年12月時点の情報です。