履きこなしたい「美味しそうなスニーカー」。おなじみのパッケージのペイントで人気

関西ウォーカー

おなじみの袋麺や、お菓子のパッケージをスニーカーに描いた「美味しそうなスニーカー」がTwitterで大きな反響を呼んでいる。いいね!の数も10万を超え、企業の公式アカウントからも反応があり、さらに話題となった。

スニーカーに食品パッケージを描く「美味しそうなスニーカーの人」がTwitterで話題に


美味しそうなスニーカーの作者である「美味しそうなスニーカーの人」は、現在フォロワー数6000人超え。投稿すると「欲しい」「かわいい!」といった声から、「企業とコラボしてほしい」など、さまざまなリプライをもらうことがあるという。

今回は作品を紹介するとともに、自身のお気に入りやスニーカーに絵を描き始めたきっかけなどを作者に聞いてみた。

「ルマンド」「チャンポンめん」など、おなじみの商品がスニーカーに

作者のTwitterのアイコンにもなっている「チャンポンめん」スニーカー

作者のチャンポンめん愛が止まらず、2日という長い時間をかけた渾身のスニーカー


「美味しそうなスニーカーの人」は、10年前から副業としてスニーカーペイントの仕事をしていたが、本業が多忙だったため、最近は遠ざかっていたと明かす。しかし、今年の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本業の仕事がなくなり、7月から「もう一度スニーカーペイント描きはじめよう」と向き合うようになったのだという。

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その時に制作したのがチャンポめんのスニーカー。実は主食にするほどチャンポめんが大好物だという作者は、「もう一度ペイントを始めるにあたり練習がてらに」と制作に取りかかったそうだ。

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「商品パッケージはただ私が普段から食べているものを描いたので、(商品選びで)特に気をつけて選んでいません」と語り、自身の生活空間の冷蔵庫、キッチンのストックにあるものなど、自由に選びスニーカーに描いていく。

また絵具などの道具も画材屋に売っているごく一般的なものを使用しており、「美味しそうなスニーカーシリーズは履く事を前提としていないので、家にあった絵の具をいろいろ混ぜて使っています」と作者。作品を見た時に思わず感じる「欲しい」という気持ちは、私たちの生活にも馴染みがある商品だからこそかもしれない。

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「チェルシー」の反響が大きかったが…作者が一番こだわったのは?


作品を描き始めるにあたって、作者はまず商品とスニーカーを並べて10分ほどじっくり観察、必要なら下描きをして、商品を見ながら黙々と描き始めるのだという。

早いものだと3時間ほどで完成するが、一番時間がかかったものがTwitterのアイコンにも使われているタヒチ風のチャンポンめんで、完成まで2日間にも及んだそうだ。こだわりが大きかったらしく、「チャンポンめんが好き過ぎて細かく描きたかった」と作者のチャンポンめん愛がうかがえる。

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7月から始めた「美味しそうなスニーカー」シリーズ、現在は23足が完成。SNSで話題になった後は通知が鳴り止まなくて驚いているのだという。「チェルシーが好き」とお菓子のコメントが多かったことを振り返り、「チャンポンめん推しなので少し残念です(笑)」と、大好きなものを抜き去って反響があったことに複雑な思いもあることも語ってくれた。

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「美味しそうなスニーカーは趣味なので、まだ描いてない好きな商品を描いていきたい」とまだまだ制作意欲を見せる作者。著作権に関わるためスニーカーの販売はできないが、10年続けているオリジナルのスニーカーペイントは継続していくのだという。

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作者は「Twitterで話題になったことにまだ困惑と混乱が勝っている状態。これからの目標などあまり具体的に考えられていませんが、絵を生業にできたらと思っています」と、今後の活動にも意欲を見せた。

「美味しそうなスニーカー」シリーズは現在、23足が完成。お気に入りを探してみたい!


取材・文=さくらいけんたろう

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