「心斎橋PARCO」(大阪府大阪市中央区)が、2020年11月にオープンすることがオンライン記者会見で発表された。大丸心斎橋店 北館を丸ごとリニューアルしての開業で、関西初や大阪初を含むショップやレストランなど170店舗のほか、映画館やイベントスペースを有する“ニューコンプレックスビル”となる。
PARCOの“革新”と大丸心斎橋店の“伝統”が融合
心斎橋PARCOは、2011年の閉館から約9年ぶりとなる心斎橋への出店。新たな心斎橋PARCOは、地下2階〜地上14階+屋上の17フロアで構成され、大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅と直結する。
また、昨年に大規模リニューアルを果たした、大丸心斎橋店 本館とも地下と地上の連絡通路で繋がり、大丸心斎橋店と心斎橋PARCO限定で双方のハウスカードを利用した相互ポイントサービスも実施される予定。PARCOの強みである“革新性”と300年の歴史ある百貨店の“伝統”が融合した、「心斎橋PARCO」ならではの新しい価値が提供される。
関西初のファッション、東急ハンズや無印の大型店舗も
ターゲットは年齢、男女に限らず、国境の制限を超えて、個性を追求する人々で、コロナ禍の時代だからこそ彩りのある「モノ」「コト」、感性を刺激する「アート&カルチャー」「テクノロジー」をテーマにしたフロア構成となる。
ファッションフロアには、ラグジュアリーの旗艦店「Maison Margiela」、関西初出店の「kolor」や「FACETASM」、大阪初出店の「VASIC」のほか、大阪の老舗喫茶店「丸福珈琲店」と書店「スタンダードブックストア」がコラボした「丸福珈琲店 Good Old & New Edition」など充実のラインナップとなる。
新しい生活様式と趣味を彩るインテリアショップなどもそろう。移転リニューアルとなる東急ハンズは、3フロアにわたって展開。まるまる「無印良品」となるフロアでは、セルフサービスのコーヒースタンドや世界中の日用品を集めた「Found MUJI」などが展開され、 良質な暮らしを提案。全国初の業態となるアウトドアショップ「LOGOS SHOP & HIROBA」にも注目が集まっている。
人気店が集結のグルメフロア。進化したスナックも登場予定!
食とコスメのフロア「SHINSAIBASHI MARKET」には、心斎橋らしく「親近感」「値ごろ感」「おしゃれ」の観点でセレクトされ、京都発のベーカリー「Le Petit Mec」やスープ専門店「Soup Stock Tokyo」、台湾カフェ「春水堂」、「マルトメ・ザ・ジューサリー パフェテリア」など人気店が多数ラインナップ。
さらに、2021年3月オープン予定の地下2階「心斎橋ネオン食堂街」には、全国スナック連盟とPARCOが共同企画する新しい形のスナックやバー、エンターテインメント&カルチャー発信スペース「TANK 広場」にマジックバーといった、個性的な25店が並び、昼夜に刺激的な体験ができる食空間が登場する。
大阪初の「ゴジラ・ストア」などエンタメも充実
エンターテインメントや学びあるスペースも充実で、関西初の「ゴジラ・ストア Osaka」や「刀剣乱舞万屋本舗」 などがオープンする。また、PARCOの新規事業となるワーキングスペース「SkiiMa」や自分磨きができる「cookpadLive cafe」、英会話スクールなど新しいワーキング体験ができるほか、配信スペースも設けられる。
最新技術とアートを駆使したサービスを提供
そして、テクノロジーを駆使したサービス面では、遠隔操作ロボット「Sotaソータ(R)」によるインフォメーションサービスやARを活用したバーチャルインスタレーションアートの展示も。
アートを身近に感じてほしいとの思いから、各フロアにさまざまなアート表現もほどこされるという。
新型コロナウイルス感染症拡大防止策の取り組みについては、混雑が予想される開業直後は事前予約制の導入を検討。当面は営業時間の短縮を行うなど、安心して買い物ができる環境が整えられる。