霞城公園をナビゲート!グルメ、イベントなど散策におすすめの情報が満載【コロナ対策情報付き】

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霞城公園の見どころからグルメ・イベントまで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているお祭りやイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

山形城跡の入り口となる復元された二の丸東大手門


霞城公園ってどんなところ?

【写真】山形城跡を整備した広大な霞城公園は桜の名所

JR山形駅から近く、市の中心部にある都市公園。山形城跡を整備したという約35.9ヘクタールの広々した敷地には、山形市郷土館や山形県立博物館があり、市民の憩いの場として親しまれている。

山形城は、1357年(延文2年)に斯波兼頼が築城したのが始まりと伝えられ、子孫の戦国大名・最上義光が現在の城郭の基礎を築き上げたことで知られる名城。なぜ山形城が“霞城”と呼ばれているのか? その理由は、戦国末期に関ヶ原の戦いの裏で繰り広げられた長谷堂合戦で、城郭に霞がかかって何も見えなかったことに由来する。戦後は、二の丸の堀や土塁・石垣が残されるのみとなったが、1986年(昭和61年)に、本丸及び二の丸跡と、三の丸跡の一部が国の史跡指定を受け、2006年(平成18年)に日本100名城に認定された。そして2033年(令和15年)までの予定で、発掘プロジェクトが進行中。復元された巨大な二の丸東大手門や本丸一文字門が、山形市中心部のランドマークとして迎えてくれる。

春の霞城公園は、夜にライトアップを実施


また、霞城公園は、春になると約1500本もの桜の花が咲き、あたり一面が淡いピンク色に染まる花見スポットでもある。シーズン中の夜はライトアップされ、夜桜が楽しめる。

【見どころ1】現在に蘇る往年の山形城の姿

4月から11月の期間中は櫓の内部が一般公開される二の丸東大手門

公園内では、2つの復元された山形城の遺構を見ることができる。戦国の終わりから江戸時代にかけて存在していた城郭の、屈強な仕組みや構造を体感してみよう。

二の丸東大手門は、櫓門・多門櫓・高麗門・土塀を備えた山形城二の丸の正門を、可能な限り史実に基づき復元。毎年、4月から11月の期間中は櫓の内部が一般公開され、山形城の古地図や発掘調査で出土した瓦等の遺物など、貴重な資料を見学することができる。映画のロケにたびたび使用されているため、スクリーンで見たことがある人も多いはず。

さらに、二の丸東大手門の裏側には、騎馬にまたがった最上義光公の銅像がある。その姿は、某企画のご当地武将銅像ランキングでトップになったほどの勇ましさが人気。実はこの銅像、技術力の意味でも注目されている。純粋に2本の後ろ足だけで立つ騎馬像は世界的にも珍しいそう(2本脚でもどこかに支柱となる支えがある)。約3トンもの銅像を絶妙なバランスで支えているのは、代々受け継がれてきた山形鋳物の職人の技術力の高さによるもの。

防御の要だった本丸一文字門は、未完成となっている櫓の資料を捜索中


本丸一文字門は、一文字櫓と櫓門、高麗門で構成される山形城本丸の大手にあたる枡形門。進路を屈曲させ敵の侵入を防ぐ役目があった屈強な造りだ。現在は復元工事が進み石垣と土塀、高麗門は完成しているが、一文字櫓と櫓門は当時の資料が発見されていないため未着手だそう。

【見どころ2】公園内にある2つの文化施設には貴重な資料がたくさん

三層楼の旧済生館本館を利用した山形市郷土館

公園の敷地内には2つの文化施設がある。
山形市郷土館(旧済生館本館)は、1878年(明治11年)に済生館本館として建てられた病院の建物を、1969年(昭和44年)に市内の七日町から移築復原したもの。国の重要文化財に指定されていて、三層楼の擬洋風建築とドーナツ型の回廊が特徴だ。現在は、郷土史や当時の医療器具、医学関係資料が展示されている1、2階を一般公開している。(入場無料、9時から16時30分、年末年始は休館)。

国宝など貴重な展示が見られる山形県立博物館


もうひとつは、3つの展示室からなる山形県立博物館の本館。“豊かな自然とその恵み”、“山形の大地に刻まれた歴史”、“近代山形暮らしの移り変わり”の3つのテーマで、山形の成り立ちから歴史、民俗などを紹介している。特に見逃せない展示物は、国宝“縄文の女神”と、県指定天然記念物“ヤマガタダイカイギュウ化石”の2点。縄文の女神は日本最大の土偶で、高さ45センチ重さ3155グラムという大きさ。出尻形土偶と呼ばれ、お尻を突き出したフォルムが特徴的だ。入館料は大人300円、学生150円(各税込)で、営業時間は9時から16時30分(入館は16時まで)、毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始は休館となる。

また、市内に国の重要文化財の旧山形師範学校本館を利用した教育資料館もあるので、時間があれば足を運んでみよう。

【回り方】復元された山形城の姿や遺構を楽しみながら散策

散策するなら橋を渡り、二の丸東大手門からスタート

駅方面から徒歩や、車で来園するなら、二の丸東大手門から散策を始めるのが便利。本丸一文字門を見学して、山形市郷土館と山形県立博物館に立ち寄り、園内をぐるっと回るなら北門へ、サクッと回るなら二の丸東大手門へ戻ろう。園内は現在も発掘調査が続いており、ルートは調査状況によって変更となる模様。迷わないように、公園マップの確認は必須だ。首洗い石鉢や石垣の刻印、隅櫓跡と土塀石など、歴史を物語るスポットが残されているので、歴史ロマンを感じながら歩くと、当時の山形城のスケールが伝わってくるはず。

【グルメ・ショッピング】グルメやショッピングは駅前がおすすめ

いも煮などの山形名物は、駅周辺で味わえる

公園内にレストランや土産物店はないので、ランチやショッピングを楽しむなら、徒歩10分のJR山形駅前周辺に移動するのがベスト。山形のご当地グルメである芋煮やどんどん焼き、玉こんにゃくなどが揃っている。メインストリートだけでなく、裏路地散策なども楽しみながら、ここぞという店を見つけてみよう。

【イベント】春は桜、冬は花火で華やかに彩られる霞城公園

大茶会などが催される霞城観桜会

桜が見頃となる4月中旬から下旬に、霞城観桜会が開催される。期間中は、寒ざらしそば賞味会や大茶会などの、春らしい風流なイベントが行われる。桜を鑑賞するのにおすすめのスポットを、山形市まちづくり政策部公園緑地課に聞くと「二の丸東大手門の大手橋あたりから新幹線と一緒に撮影でき、山形市のランドマーク・霞城セントラルの24階展望台からは、ピンクに染まった霞城公園が一望できます」と教えてくれた。日没後は、二の丸東大手門から南門沿いの桜がライトアップされるので、こちらもおすすめ(ライトアップの時間は18時から22時)。

桜と土塀がライトアップされ夜空に浮かび上がる


さらに、2016年から初市にあわせて毎年1月10日に、「ウィンターフェスティバル ―山形冬の花火大会― in 霞城公園」が開催されている。街の夜空を約2000発もの花火が彩る、真冬のビッグイベント。当日は、入場規制され霞城公園が打ち上げ場所となる。玉こんにゃくや米沢ラーメンの屋台などが出店し、体を温めてくれるご当地グルメも味わえる。

【混雑情報】霞城観桜会期間中は込み合う

基本的に大きな混雑はないが、霞城観桜会期間中の土日は混雑必至。この期間中は、東北地方を中心に全国各地から毎年多くの人々が訪れるので、周辺の道路も混雑が予想される。移動は公共交通機関を利用したほうがスムーズに楽しめるはず。

【基本情報・アクセス】霞城公園の基礎情報をチェック!

霞城公園への行き方は、鉄道なら東北・北海道新幹線が発着するJR山形駅から、徒歩で約10分。自動車なら、東北中央自動車道山形中央ICから約8分、または山形自動車道山形蔵王ICから約12分、山形北ICから約14分。自動車は霞城公園北門からのみ進入可能で、450台収容できる無料駐車場を完備。公園利用者以外の駐車は厳禁なので注意しよう。

開園時間は、4月1日から10月31日は5時~22時、11月1日から3月31日は5時30分~22時。。入園無料で楽しめる。

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

現在、新型コロナウイルス感染拡大予防対策として、以下の対策を実施中。
・三密回避(新しい生活様式に沿った感染対策をお願いしております)
・体調不良時・濃厚接触者の来園自粛
・園内マスク着用
・ゴミの持ち帰り

取材・文=北村康行

<施設情報>
住所:山形市霞城町1-7(管理事務所)
時間:東大手門・北門の開門時間 4~10月5:00~22:00、11~3月5:30~22:00
休み:なし
料金:無料
駐車場:450台(無料)
アクセス:【電車】JR山形駅から徒歩10分 【車】山形自動車道山形蔵王ICから約20分

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年12月時点の情報です。

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