あぶらとり紙で有名な京都の老舗ブランド「よーじや」が、ロゴマークの女性がマスクをしているように見える限定パッケージ「あぶらとり紙〜はんなりますく〜」を発表。2020年11月13日(金)から販売開始の本商品は、コロナ禍でマスクが推奨される現在だからこそピッタリのデザインとなっている。
京美人も新しい生活様式に対応!?
よーじやのあぶらとり紙と言えば、パッケージの京美人が印象的な同社の看板商品。厳選した和紙による抜群の吸収力とやさしい肌ざわりが人気で、100年もの時を超えて愛されている。
そんなあぶらとり紙がコロナ禍を意識した限定パッケージとなって販売開始。外装フィルムにマスクが描かれており、ロゴマークの女性がマスクをしているように見えるという遊び心ある商品だ。
商品名の「はんなり」とは、上品で華やかな感じがするという意味の京言葉。担当者によると「主張しすぎない京女性」をイメージしており、ロゴの女性がマスクを美意識のひとつとしてつけている様子を表している。ちなみにパッケージに手を加えるのは、よーじやの長い歴史の中でも初めての試みなのだそう。
売上の一部を日本赤十字社に寄付!寄付締結・贈呈式も
よーじやでは「あぶらとり紙〜はんなりますく〜」の売上の一部を、日本赤十字社に寄付することを発表。3冊1組購入につき30円、5冊1組購入につき50円の寄付がされ、合計110万円の寄付を目標としている。また同時に、日本赤十字社京都支部が開設する病院に、ハンドクリーム「まゆごもり はんどくりーむ」を5000個プレゼントすることも発表された。
よーじやの代表・國枝氏は「コロナ禍という状況から回復するには、医療従事者の日々の努力を忘れてはいけない」と社内でできることを模索。その結果、今回の寄付を決定したのだそう。ハンドクリームをプレゼントに選んだ理由に関しては、「手洗い・消毒」が徹底される現在だからこそ起きる、「手荒れ」という問題に少しでも貢献していきたいからだと話した。
マスクで感染防止に努めるパッケージのあぶらとり紙と日本赤十字社のコラボレーションに、感謝を語る日本赤十字社京都支部・上田氏。一時期は医療従事者イコール濃厚接触者という風評被害もあったが、今回のよーじやの寄付・贈呈には「医療従事者も勇気づけられる心遣い」だと称賛した。
「あぶらとり紙〜はんなりますく〜」は11月13日(金)から数量限定で販売。3冊組1部1177円(税込)、5冊組1部1958円(税込)で発売される。
また、12月初旬にはよーじやからマスクの販売も予定される。肌のことを考えた同社ならではの商品も、楽しみにしたい。
取材・文=さくらいけんたろう