「マジンガーZ」をはじめ数多くのロボット玩具を手がけてきたバンダイの「超合金」シリーズ。その35年の歴史を持つ技術を結集して、実在の造形物をリアルに再現する「大人の超合金」シリーズが登場する。2010年3月発売の大人の超合金シリーズ第1弾「アポロ11号&サターンV型ロケット」(5万2290円)だ。
この商品は、初めて月に到達した宇宙船「アポロ11号&サターンV型ロケット」を1/144スケール(全高約760mm)で再現した塗装済み完成品モデル。触って、見て、飾って堪能できるだけでなく、実際のロケット同様9個のパーツに分割でき、発射から月面着陸、帰還までの全行程を完全再現できるという、世界で最も実機に忠実に作られた逸品なのだ。
開発は、これまで「超合金」シリーズの開発で培われてきたノウハウを新しいカテゴリーに広げたいという思いから始まった。第1弾では世界の人々を熱狂させたものをと、ちょうど今年が月面着陸40周年にあたることから「アポロ11号&サターンV型ロケット」を製作することに。ロケットを精密に再現しようとスタートしたが、公式のデータが公開されていないため、初期段階から製作は難航したという。
「どうしたら詳細な資料が手に入るのか、正直分かりませんでした。いろいろ調べていく中で、アポロマニアックスというサイトの存在を知り、いきなり電話して、すぐに会いに行き、この企画に協力依頼をしました。快くOKのお返事をいただいたときにこの企画はいけると確信が持てました」と話すのはコレクターズ事業部の土田さん。
頼もしい味方を得て完成した商品は、全体の外観はもちろん、分割したロケットやエンジンなどの細かな部分までをリアルに再現。また、付属の月面プレートに月着陸船とアメリカの星条旗、宇宙飛行士のフィギュアを並べて月面着陸シーンも再現できるなどこだわりが満載だ。
「人類が月面に到着してから40年。未知なる物への好奇心の象徴ともいえるアポロ11号&サターンV型ロケットを、ぜひ飾って、触ってお楽しみいただければと思います」と土田さん。
第2弾は未定だが、歴史上、人々に大きな感動を与えたものというキーワードで現在検討中だという。苦心の末、完成したこだわりの逸品、ぜひ実物を手にしてその実力を確かめてみてはいかが。【東京ウォーカー】