乃木坂46がデビュー5周年となる“5th YEAR BIRTHDAY LIVE”を単独ライブでは初となる“さいたまスーパーアリーナ”で2月20日に開催した。
3DAYSの初日公演をもって乃木坂46を卒業、芸能界を引退する橋本奈々未さんはこの日が24歳の誕生日。乃木坂46のフロントメンバーの主軸として約5年半の間、グループを引っ張った彼女自身のラストを飾った。
冒頭のMCで橋本さんは「今ここで観ている景色を焼きつけつつ、集まってくれた皆さんにも、帰ったあともこびりついて離れない景色を魅せつけていきたい。“こびりついてやる”という気持ち」と意気込みをコメント。
割れんばかりの声援の中、橋本さんがセンターを務めた最新シングル「サヨナラの意味」からスタートすると、「制服のマネキン」まで、息つく間もなくアップテンポな5曲を披露した。
さらに、白石麻衣さんと橋本さんのユニット曲である「孤独兄弟」の披露や、各メンバーからの橋本さんに向けてのビデオレター、そして、橋本さんと誕生日が同じ伊藤万理華さんの誕生日を橋本さんが祝う逆サプライズなど、“卒業コンサート”にかけた卒業企画も満載のコンサートは「孤独な青空」で幕を下ろし、本編のラストには、鳴りやむことのない“ななみんコール”に涙するファンも続出。メンバー、そしてファンからの愛で溢れた“卒業公演”となった。
アンコールでは、橋本さんがステージに一人で登場。これまでの活動を噛み締めるかのようにゆっくりと、自らの心境を涙ながらに語った。
「ないものねだりはしたくない、と歌っていますが…こんなに素敵な景色を目の前にしているのに、他の道を歩みたいと思ってしまう自分が、1番ないものねだりだなぁ。…だけど、自分が選んだその先に、正解があると信じています」
その後、メンバー全員にステージで迎えられると、同期の白石さんから橋本さんへのサプライズとして手紙が読まれた。
苦楽をともにし、時には一緒に涙してきた活動を振り返った手紙を、涙を堪えながら必死に読む白石さんと、その温かさに再び涙する橋本さん。2人がステージで抱き合うシーンは会場に集まったファンの涙を誘った。
ファイナルでは改めて「サヨナラの意味」を披露。たくさんのファンに勇気を与えてきた橋本さんは、たくさんの勇気をファンから与えられ、一人ゴンドラにのって会場から去っていく形で5年半にわたる乃木坂46での活動を締めくくった。
“5th YEAR BIRTHDAY LIVE”は2月22日までの3日間で乃木坂46の持ち曲全曲を披露していく。動員は3日間合計で延べ、10万5000人が予定されている。【ウォーカープラス編集部/浅野祐介】
浅野祐介