今や、日常生活に欠かすことのできなくなったマスク。さまざまな種類のマスクが売られているなかでも、不織布マスクによる肌トラブルやコスト面を理由に布マスクを選んでいる人も多いだろう。布マスクを使用するシーンが日常化する中で、マスクの洗浄方法にも気を付けたいところだ。そこでこの記事では、改めて知っておきたい「布マスク洗浄」について紹介していく。
マスクにも菌が繁殖するリスクが
おでかけの際に常に着用が求められるマスクには、気づかぬうちに新型コロナウイルス以外にも“菌”のリスクがあるのをご存じだろうか。除菌に対する意識があっても、空気中や何気なく触っているものからマスクに“菌”が付着している。さらに、24時間放置するだけで菌が繁殖しているそう。
新しい家事の1つとなったマスク洗浄。正しい洗い方は?
マスク洗浄が日常生活の一部となった今でも、「正しい洗い方が分からない」という人も少なからずいることだろう。実は、洗濯機での洗浄も、もみ洗いもNGな洗い方とされている。洗濯機で布マスクを洗うと、他の洋服などについていた菌が付着してしまう可能性がある。また、ゴシゴシと手でもみ洗いをしてしまうと、マスクの繊維が痛んで、繊維同士の隙間が広がり、マスクの性能を弱めてしまうこともあるのだとか。
では、正しいとされている洗い方はどんなものなのか。経済産業省が推奨している、マスクの洗い方を紹介する。
【マスクの洗い方】
1. 標準濃度の洗剤(水2リットルあたり0.7グラム※小さいスプーン1/2程度)で10分間浸漬
2. 軽く押し洗いする
3. 水道水で十分にすすぐ
4. 形を整えて日陰で干す
少し手間かもしれないが、しっかりと1枚ずつ手入れするのが重要のようだ。
シャワーヘッドがマスク洗浄にも役立つ
そんな手間のかかる家事になってしまった「マスク洗浄」に役立つアイテムが、美容ブランド「ReFa(リファ)」が展開するシャワーヘッド『ReFa FINE BUBBLE S(リファファインバブル エス)』だ。株式会社MTGの研究結果によれば、このシャワーヘッドに繊維の除菌効果が期待でき、マスク洗浄に有効なことも分かった。
また、同社が実施した実験結果によると、通常のシャワーで毎日水洗いをしていても、残った菌が自然と繁殖し、その蓄積によって日が経つにつれ、さらに繁殖が進んでいるが、同製品を使って洗浄すると、残留菌の度合いが低い結果となっている。これは、マイクロサイズ以下の非常に小さい泡「マイクロファインバブル」と「ウルトラファインバブル」が発生するシャワーでは、繊維内の菌を細かい泡によって洗い流しているからだ。
つまりこの実験によれば、布マスクに残った菌は細かい粒子の泡で洗浄しないと、なかなか洗い落とせないことが分かった。平年より気温が低くなり、厳しい冷え込みが予想される2021年の冬。体調管理に加え、マスクの管理方法も改めて見直し、冬本番に備えたい。