お笑い芸能文化の継承と発展のため、若手芸人を育成しサポートを行なってきた「上方漫才協会」の「第6回上方漫才協会大賞」が2021年1月11日になんばグランド花月で行われた。昨年活躍したさまざまな芸人のなかから、ミルクボーイが大賞を受賞した。
大賞はミルクボーイ、話題賞はすゑひろがりず、マヂカルラブリーが受賞!
上方漫才協会大賞は過去に、アインシュタイン、吉田たち、トット、見取り図、ミキが受賞し、受賞後は舞台やさまざまなメディアで活躍している。今回は、2020年活躍した芸人55組のなかからの選出となり、大賞が発表された際にはミルクボーイ・内海が「5年ぐらい前だと考えられない」と涙を流す場面もあった。
特別賞に和牛、話題賞にはすゑひろがりず、マヂカルラブリー、文芸部門賞にはラフ次元、もも、キングブルブリン、ヒューマン中村、インディアンスの5組、新人賞はカベポスターが受賞した。
また、観客の投票による「オシャレ&ダサい芸人ランキング」のトップ50も発表。オシャレ芸人にはコウテイ・九条ジョーが1位に選ばれ、ダサい芸人にはエンペラー・安井祐弥が2連覇を果たした。
ミルクボーイ・駒場、マヂカルラブリー・野田に「今年1年は見もの」
終演後、上方漫才協会会長・中田カウスとミルクボーイが会見に出席。カウスは「ミルクボーイは今回の結果には相応しい」と話し、調子に乗っているとイジりつつも「いつも漫才に対する情熱を感じるし、苦労をしている分、味になっている。そして受賞時に見せた涙も、人間味があって感動した」と激賞。
今年の目標について尋ねられたミルクボーイ・内海は、「去年はコロナで漫才ができなかったりしました。落ち着いたら全国でツアーをしたい」と話し、相方の駒場は「ボディービルの大会に出られていないので、上方漫才協会大賞を背負って出たいですね(笑)」と語った。
また、「M-1グランプリ」以降トレーニングができず筋肉がかなり落ちたという駒場は、同じマッチョ芸人のマヂカルラブリー・野田にそのことを話したところ「オレはそれを超えてみせる。維持して成長してみせる」と返されたエピソードを話し、「今年1年が見ものです」と注目していることを明かした。
すでにテレビでも引っ張りだダコのミルクボーイ。2021年も日本中を笑顔でいっぱいにしてほしい。
取材・文=さくらいけんたろう