狂気の発明家・アイキッドと、彼が開発した(という設定の)最終兵器・サイボーグジョーによるロックバンド、ザ・リーサルウェポンズ。
一度聴いたら耳から離れないポップなメロディに、細かく作り込まれたハイクオリティなバックトラック。そして、それらをいい意味で大きく裏切るようなユニークすぎる歌詞と、デフォルメされたビジュアルなどで注目を集めている2人組だ。
生み出す音楽にも表れているように、1980〜1990年代のゲームや映画、音楽などが大好物だという彼らだが、“プロレス”も2人を結ぶ共通項であり、バンドのアイデンティティを語るうえで決して外せないものだという。そこで今回は、ポンズの2人が愛してやまないプロレスラーについて大いに語ってもらった。
テーマは「愛してやまないプロレスラー」だ!(他テーマは最下部へ)
はじめに。
―― 生まれも育ちも異なる2人ですが、共通の趣味などはありますか?
【アイキッド】
ゲームとか映画とかたくさんありますが、ドンピシャの共通項ならプロレスですね。2人ともプロレス道場に行こうか真剣に悩んだくらい、プロレスラーになりたかった人間ですから(笑)。
【サイボーグジョー】
ワタシ、アメリカでヤッテタ!「バックヤードプロレス」ネ!
【アイキッド】
バックヤードプロレスっていうのは、プロレス好きの子供やマニアが集まってわいわいとプロレスごっこをやる文化です。ジョーに当時の映像を観せてもらったんですが、みんな楽しくプロレスごっこをやっているのにジョーだけガチでした(笑)。
【サイボーグジョー】
HAHAHA~!アイテ、鼻血デタ(笑)。
【アイキッド】
「おいおい!」と思いながらも、実は「自分と似てる〜」と反省する部分もあって。僕も野球部のころ、前田日明の大車輪キックを友達に喰らわせて流血させていますから(笑)。ジョーの映像を観て「同じだ!」と思いました。
サイボーグジョーが愛してやまないプロレスラーたち
―― 2人とも本当にプロレスが好きなんですね。ジョーさんが愛してやまないプロレスラーを3人教えてください。
【サイボーグジョー】
ワタシ、日本のプロレス、シラナイ。アメリカンプロレスだけネ。ショーン・マイケルズ(Shawn Michaels)、スキ!
【アイキッド】
僕が解説していきますね。ショーン・マイケルズはアメリカ人の名レスラーで、ジョーが好きそうなスーパースター。明るくて楽しくて強い、王道のヒーローですね。
【サイボーグジョー】
マンカインド(Mankind)のミック・フォーリー(Mick Foley)もダイスキネ。
【アイキッド】
ミック・フォーリーは、ハードコアスタイルのプロレスラー。必殺技は、“自分の靴下を相手の口に突っ込む”(笑)。ヤバいレスラーです。
【サイボーグジョー】
アトハ、リージョン・オブ・ドゥーム(Legion Of Doom)!
【アイキッド】
これは日本のプロレスファンでも知っている方が多いかも。ザ・ロード・ウォリアーズ(The Road Warriors)という名義でも活躍していました。ホーク・ウォリアーとアニマル・ウォリアーです。ブラック・サバス(Black Sabbath)の「Iron Man」がテーマ曲なんですが、その曲が流れたらダッシュでリングに上がってきて相手にラリアットを喰らわせて3カウントを取って帰っていくとか…。
【サイボーグジョー】
HAHAHA!最高スギル!!
【アイキッド】
パフォーマンスが最高だよね。ポンズも彼らの真似をして、乱入専門バンドにしようかと思ったくらいカッコよかったですね。