サンリオピューロランド初のオンライン演劇「VIVA LA VALENTINE(ビバ ラ バレンタイン)」が、2月6日(土)、7日(日)、11日(木・祝)、13日(土)、14日(日)の5日間限定で上演される。今回のオンライン演劇は、コロナ禍で生まれた話題のオンライン劇団「劇団ノーミーツ」とタッグを組んだもの。公演に先駆けて行われたプレス向けオンラインゲネプロ(最終リハーサル)のレポートと、サンリオピューロランド・劇団ノーミーツの担当者へのインタビューをお届けしよう。
バレンタインをテーマにしたオンライン演劇「VIVA LA VALENTINE」
舞台はバレンタインを間近に控えた閉園後のピューロランド。ハローキティに素直な気持ちを伝えるショー「VIVA LA VALENTINE」を成功させるため、演出家のディアダニエルは、ポムポムプリン、シナモロール、クロミとともに張り切って準備を進めていた。しかし、本番3日前になって、スポンサーであるバイアス製菓からショーの内容について無慈悲な変更を言い渡され、舞台をやり遂げるためにキャラクターたちが奔走するというストーリーだ。
突然の上からの決定に振り回され、要望通りの舞台を成功させようと悪戦苦闘しながらも、実はそれぞれに隠された想いを抱えているキャラクターたち。その姿はまるで、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」が一致せず、日々葛藤を抱えている世の中の大人たちのようだ。「子供が見るもの」とバイアスをかけず、ピューロランドやサンリオファンでなくても、何かしらの苦悩を抱える大人たちに見てほしいと感じた。
また、本作はワンカメで撮影が行われているのも特徴的。キャラクターたちが普段は現れない園内の場所に登場する姿や、キャラクター同士が歩き回りながら話している姿を見て、自分もピューロランドに来たような気分になれるだろう。園内をたっぷりと使った演出は、広々と舞台が使えるオンライン配信ならではの魅力。作品の内容だけでなく、細かな演出にも注目しながら鑑賞したい。
見どころはサンリオキャラクターたちの“リアル”な姿
ウォーカープラスでは、今回の公演で初タッグを組んだ劇団ノーミーツとピューロランドの担当者へのインタビューを実施。ゲネプロを終えて本番を控える今、どのような思いを抱いているのか、話を聞いてきた。
ーーサンリオピューロランドとのコラボが決まったときの気持ちを教えてください。
劇団ノーミーツ:恐れ多い気持ちと、うれしい気持ちが半々でした!「テーマパークとオンライン演劇のコラボなんて、これは全く新しいものが生まれるのではないか?」とわくわくしました。
加えて、若輩者の僕たちのことを見つけてお声がけしてくださるなんて、「社内にめちゃめちゃアンテナを張ってる方がいるんだろうなあ、そういう環境って、とっても羨ましいなあ」と思いました。
ーーピューロランドとしては、初のオンライン演劇でしたが、実施が決まったときどのようなお気持ちでしたか?
ピューロランド広報担当:劇団ノーミーツさんとコラボレーションをすると聞いたときは、とても楽しみでしたね。今回、ワンカメで撮影し、オンラインで生配信するという、ピューロランドとしてはまったく新しい手法を取り入れたので、キャラクターたちも勝手が違い大変でした。しかし、今までにない見応えのある内容になったと思います。
ーー稽古中、大変だったことがあれば教えてください。
劇団ノーミーツ:キャラクターと人が一緒になってお芝居をしているので、雰囲気を合わせるのが大変でした。また、ピューロランド内を移動し続ける50分間の生配信なので、導線の設定や、テクニカルな面のシステムの構築もとっても大変でした。
ーー最後に、見どころや注目してほしいポイントがあれば教えてください。
劇団ノーミーツ:“バックステージもの”ということもあり、普段はなかなか見られない、ピューロランドのみんなの素の部分が楽しめる内容となっています。きちんと悩んだり、成長したりする彼らのリアルを感じていただけるとうれしいです。
ピューロランド広報担当:これまでのピューロランドのショーとは異なり、ドラマやドキュメンタリーを見ているような感覚になると思います。お芝居だけどお芝居じゃないような、リアルタイムで繰り広げられる“リアル”をぜひお楽しみいただけるとうれしいです。
オンライン演劇「VIVA LA VALENTINE」は、2月6日(土)、7日(日)、11日(木・祝)、13日(土)、14日(日)の5日間限定で上演。一部のチケットは販売期間を終了しているが、通常の視聴チケットはオンライン劇場「ZA」にて、公演日当日まで購入可能。気になる人は公式サイトをのぞいてみよう。
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取材・文/於ありさ