佐賀県小城市にある小城公園(おぎこうえん)で3月下旬から4月上旬にかけて桜が見頃を迎える。
小城公園は、「日本さくら名所100選」および「日本の歴史公園100選」に選定されている都市公園。元は小城藩初代藩主の鍋島元茂(なべしまもとしげ)と二代藩主の直能(なおよし)によって築かれた名庭園。元茂と直能は桜の植樹を進め、その美しさは朝廷の耳にも届いたというほど。1675年には園内にある桜をテーマにした和歌を集めた「岡花二十首和歌」まで作られた。
園内の小高い丘「桜ヶ岡」と庭園「自楽園」の周辺には約3000本の桜が咲き誇り、樹齢約350年の犬槙(イヌマキ)の古木を正方形に刈り込んだ「大角槙(オオカクマキ)」とともに絶景を織りなす。また、4月の中旬頃からは、約2万5000本のツツジが花開き、5月上旬にかけて見頃を迎える。
園内には、子供が遊べるちびっこゲレンデや遊具が集まった「元気広場」、趣のある烏森稲荷神社や岡山神社のほか、隣接する歴史資料館「桜城館」などもある。子供から大人まで楽しめる小城公園で桜を楽しもう。