博物館視点で震災を振り返る、福島県南相馬市で「南相馬の震災10年」が開催中

東京ウォーカー(全国版)

福島県南相馬市の南相馬市博物館で、企画展「南相馬の震災10年」が5月5日(祝)まで開催されている。観覧料は一般400円、高校生200円、小中学生100円で、障がい者および南相馬市内に居住・通学の小中高校生は無料。

岡部昌生さんによる作品「おらほの碑」。物に紙を当て、鉛筆などで凹凸を擦り出す技法・フロッタージュを用いて、津波で倒壊した防波堤の断面や、津波の擦過痕が残るコンクリート基礎などが擦り出されている写真は主催者提供


「南相馬の震災10年」は、東日本大震災から10年という節目を迎えたことを機に、震災によって南相馬市で何が起こって、人々が何を考え、どのように復興への道を探ってきたのかを、博物館の視点から振り返る企画展。担当者は「今後の震災の伝承について考える機会を設ける」とコメントしている。

展示は、「地震・津波」「原発事故とその後の混乱」「震災後の生活」「失ったもの・うまれたもの・伝えていきたいこと」の4つの構成に分かれている。

「地震・津波」では震災遺産などを、「原発事故とその後の混乱」では事故直後の混乱、避難生活、残された家畜たちなどを、「震災後の生活」では震災下の子供たちなどを、「失ったもの・うまれたもの・伝えていきたいこと」では復興工事に関わる発掘や常磐線開通などを紹介している。

【写真】華道家の片桐功敦さんによる作品。福島第一原子力発電所から20キロ圏内の牛舎に置き去りにされ、飢えてしまった牛たちが、自らがつながれた牛舎の柱をかじってしまったものに花を生けたものだ写真は主催者提供


「南相馬の震災10年」を見て、これまでの10年と今後について考えよう。

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三密回避/体調不良時・濃厚接触者の来場自粛/咳エチケット/入場時の手指消毒・検温/マスク着用/混雑時の入場制限

※取材時点の情報です。新型コロナウイルス感染拡大予防対策・その他の最新情報は、公式サイト等でご確認ください。

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