秋元康氏が、AKB48グループや坂道シリーズなどに続く新たなアイドルとして仕掛ける『ラストアイドル』。そんなグループの中心メンバー長月翠は、ラストアイドルを代表する歌唱力の持ち主。またグループ初となるソロ写真集(2020年5月発売『意外性』/集英社)でも話題を集めた。
4月28日に発売される10枚目シングル『君は何キャラット?』では、インドの古典舞踊をベースに大人数で踊るダンス、ボリウッドダンス(インド映画の代名詞でもある)に挑戦し、そのパフォーマンス審査とファン投票を経て選抜メンバーに選ばれた。
これまで、シングル発売のたびにアイドルの枠を超えた新たなパフォーマンスに挑戦してきたラストアイドル。今回のボリウッドダンスでは、ボリウッドダンサーの関本恵子氏を指導者として迎え、振り付けはバブリーダンスの仕掛け人、akane氏が担当。これまで挑戦してきた殺陣や超高難易度ダンスとも異なる、新しいステージに挑む。
長月翠に新曲の印象、ボリウッドダンスへの挑戦、衣装のことなどを聞いた。
――新曲を、はじめて聞いた瞬間はどのように感じましたか?
【長月翠】すごくいい曲だなって。耳に残るというか、フレーズが頭に残ってしまう曲なので、いいなと思いました。キャラ的にも今回の曲が私に合っているって、いろんな人に言われるんですよ(笑)。でも、今回は立ち位置がフロントではない(これまでの表題曲では、常に長月翠はフロントメンバーとして活動してきた)ので、正直に言うとすごく気が楽です。
いままでは、ずっと「どうしよう、どうしよう」って切羽詰まっていたので。今回のポジションだったら、少しだけ自由に私らしくやってもいいのかもしれないと思っています。今回は、センターのほのぴー(西村歩乃果)に付いて行くと決めました。
――ダンスはいかがでしょうか。これまでにないダンスのように感じました。
【長月翠】ずっとモダンバレエをやっていて、なめらかに踊ることは苦手ではないんです。むしろ、力強く踊ることが苦手で。それで今回、ミュージックビデオのヒロインを決めるオーディションでは、力を抜いて踊ることに集中したんです。でも、そうしたらなんだか、やる気がないみたいに見えてしまって。評価が高かったメンバーは、みんな力を抜きながらも力強く踊っていたので、その加減が今回一番難しかったです。
私の中では、ずっと行きたい国ランキングの上位にインドがあって、今回のボリウッドダンスは踊っていて楽しかったです。将来は、いろんな国のことを知っている“ぶっとんでいる人”になりたいので、少しインドの文化にふれられたのがうれしかったです。
――衣装については、どのように感じましたか?
【長月翠】はじめ画像が送られてきたときは正直驚きました。衣装にこんなに色があることなかったので。私の場合、髪の毛も染めているので、ぜったいにおかしなコトになるって、すごい不安でした。
はじめて着たときは髪を下ろしていたのですが、それがどうにもしっくり来なくて。まわりを見たら、ほかのメンバーたちも「髪型変えていいですか?」と言っていて、みんな試行錯誤しているんだなと思いました。
でも、何日かしたら、衣装が体に馴染んできたのか、みんなも着方がわかってきたのか、ちょっとずつみんな似合うようになってきていて、だんだん「あれ? この衣装めっちゃかわいくない?」って。着れば着るほど、見れば見るほどよくなる衣装って、新しいなと思いました。
――最近のコロナ渦での生活について教えてください。
【長月翠】もともとすごいインドアだったんですけど、逆に外に出られる日を大切にするようになりました。外出ってすごい気分転換になるし、たまに出かける屋外って素晴らしいって! 自粛期間中は外出をしたくて、1日中ベランダで過ごしたこともあります(笑)。
――最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。
【長月翠】今回は10枚目のシングルになるのですが、ファンの皆さんの応援があったからこそ10枚もシングルを出すことができたので、私も10枚分の感謝を皆さんにお届けできるようにがんばります!
撮影・取材=野木原晃一 文=千葉由知(ribelo visualworks)