テレビや雑誌、最近では通勤電車の中のテレビモニターでも、占いを目にする機会が多い現代人。不況の中で、占い師の元に駆け込む人も年々増加傾向にあるというが、実は占いに来る人が“陥りがちなミス”があるという。それは、“いい事を信じて悪い事を信じない”という発想だ。
「『いい事ばっかり信じる』ってよく聞くけど、一番ダメな考え方です」という持論を展開するのは、占い作家や携帯サイト「LOVEハッピー宣言」などで活躍している占い師・ゲッターズ飯田さん。では、占いはどう活用すればいいのだろうか?
「いい事は放置しておいても上がる。悪い事だけ気を付ければ、運気は上がりっぱなしになるんです。だから性格でも長所を伸ばそうとするんじゃなくて、短所に気を付けて生活するべき」。なるほど、本来占いはダメな所を知る事が大事なんですね。
「いろいろな人を見ますが、成功者を占うと、いい所は絶対聞かない。プロ野球選手やボクシングの世界チャンピオンも『何が悪いですか?』って聞くんです。いい所は自分で分かりやすいけど、悪い所は分かりにくい。だから余計気を付けなくてはならないんです」。
ちなみに、六星占術では“大殺界(空亡)”と呼ばれる時期が運気が下降するとされている。だが、飯田さんは一概に“悪い”とは言えないという。
「空亡の時期は、積み重ねたものがたまって爆発する時期。でも爆発したのは“運が悪いから”ではなくて、“自分の中に悪いものがあったから”なんです。何で悪かったのかを考えて学んで直せる。空亡の時期は成長できるいいチャンスなんですよ」。
例えば身近に苦手な人がいたとして、その1人を避けるのは、意外と簡単な事。しかし、その苦手を克服する事で、次に似た人に会った場合、対処できるようになると飯田さんは話す。
「それが成長であり、ステップアップ。大殺界がイヤ!という人は、努力をしない人。もったいないですよ」。
いい事だけを耳に入れて、ついつい悪い所を忘れがちな私たち。占いをよりよく活用するために、まず自分の悪い所に目を向けるのが大切なのかも。【東京ウォーカー】