「友達100人の中で最弱の存在…」 グループ行動中の“コミュ症”さんの心理を描いた漫画が切ない
東京ウォーカー(全国版)
人付き合いが苦手だけど、話しかけてきてくれるあの人とならうまくやれるかも……。コミュニケーション下手な人のそんな淡い期待が崩れ去ってしまう何気ない瞬間を切り取った漫画が、Twitter上で「わかります」「古傷が」と共感を呼んでいる。
作者は、日々のコミュニケーションでつまずきがちな“コミュ症”さんのあるあるエピソードを描く「コミュ症人間」シリーズをSNS上で発表するジョセフ鶴屋さん(
@yukkurishitette
)。今回のエピソードは、コミュ症の水樹さんが、会社のイベントとして夏祭りにグループで参加することになったところからはじまる。
よく話しかけてくれる同僚、でも他の人たちと楽しそう…
グループ分けで知らない同僚たちと一緒に行動することになった水樹さん。「ぼっちになるかも…!」とショックを受けながらも、メンバーの中に唯一、普段からよく話しかけてくれる同僚の釘宮さんがいることに気づき一安心。集団行動で浮かないために、釘宮さんになんとか話しかけようとする水樹さんだったが、自分抜きで他のメンバーと盛り上がっている様子を目の当たりにしてしまう。その時「所詮わたしは友達100人の中で最弱の存在…」とひとり合点、釘宮さんに対して開きかけていた心が一瞬にして閉じてしまうというストーリーだ。
読者からは「やはり話が盛り上がる人と一緒にいたいんだろうな、とか考えて無駄に凹みます」「そうか、この人なら俺以外にも仲の良い人沢山居るよな~て虚しくなる」と、自分よりも近い距離感での触れ合いを見て、ダメージを受けてしまうという体験談が寄せられていた。
続く夏祭りのエピソードでは、会話に入れず誰か話しかけてくれないかと機会をうかがう水樹さんの姿も描かれる。ふとしたタイミングで「水樹さんもそう思うよね?」と、会話に混ざる絶好のパスを出してくれる釘宮さん。だが、水樹さんは急に話を振られてうろたえてしまい、会話の輪ではなく盆踊りの輪の中に入っていく……。悲しくも笑えるギャグとして描かれているが、「話を振られないのも気まずいが、振られても返答に困る」というコミュ症さんの葛藤が垣間見える。
さまざまな場面でコミュ症さんが陥ってしまう「あるある」をコミカルに描くジョセフ鶴屋さんの作品。新作はTwitterやブログにて随時発表されているので、気になった人はぜひチェックしてみては。
制作協力:ジョセフ鶴屋(@yukkurishitette)
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