役者だけじゃない!声優や司会、モルック公式アンバサダーを務める植田圭輔の本音

東京ウォーカー(全国版)

舞台『弱虫ペダル』の真波山岳役で注目され、『おそ松さんon STAGE〜SIX MEN‛S SHOW TIME〜』のチョロ松や、舞台『鬼滅の刃』の我妻善逸など、さまざまな人気キャラクターを演じてきた植田圭輔。アーティストや声優、最近では番組MCなども務め、マルチな才能を発揮する彼の本音に迫る。

撮影=竹中圭樹


頑張り続けられるのはやっぱり、応援してくれる人がいるから

――『王室教師ハイネ』や『pet』では、舞台とアニメの両方で主演をされていますね。声の演技をするうえで、難しかったことはありますか?

声の仕事に関しては正直、苦労しかしていないですね。アフレコ現場での立ち振る舞いや、声優学校に行っていたら教わるだろう基本的なテクニックすら知らない状態だったんです。周りにそうそうたる顔ぶれの声優さん方がいるなかで、ダメ出しばっかりされるのはつらかったですね。毎週アフレコがあったんですが、指導されたことを自分の中で整理して、「つまり来週までにこういう準備をしてくればいいのか」といろいろ考えました。「言われたことは、次回までに絶対全部やってきてやる」という気持ちでした。

――誰かに教わったわけではなく、自分で試行錯誤されたんですか?

そうですね。ただ、何を求められているかを理解できるようになったあとも、舞台ではやってこなかった声の出し方をしなきゃいけないことも多くて大変でした。例えばアニメだと、語尾の音を上げたり、抑揚を大げさなくらいにつけないと、棒読みっぽく聞こえてしまうんです。そういうアニメならではの表現方法を踏まえつつ、その中で自分らしい何かを残せるかというのが大事なんだなと思いました。

撮影=竹中圭樹


――最近は、日本モルック協会の公式アンバサダーに就任したり、モルックのスポーツバラエティ番組が制作決定するなど、趣味のモルックがお仕事に繋がっていますね。他に今後ブームになりそうだと注目しているものはありますか?
※モルック:モルックという木の棒を投げて、スキットルというピンを倒すフィンランド発祥のゲーム。

モルック以上にハマるものには出会えないと思います。まだマイナースポーツですが、いま東京で大会をやるとなったら、参加希望チームが殺到するような状態なんですよ。年間アンバサダーにも任命していただきましたし、2.5界隈には僕が広めたので(笑)、周りの俳優たちは結構モルックをやっています。モルックは気軽にできるし、怪我の心配もないので、俳優仲間を誘いやすいのもいいところですね。モルック自体が面白いのはもちろんですが、盛り上がる真っただ中にいるという実感があるので、これ以上にハマれるものは見つかりそうにないかな。むしろ、他に趣味を増やしたくないと思っているくらいなんですよ。それくらい本気でやっているので、口先だけだと思われたくないなって。

撮影=竹中圭樹


――さまざまなジャンルで活躍されている植田さんが、芸能界で頑張り続けられる最大のモチベーションは何でしょうか?

お芝居が好きで、自分が楽しいからこの仕事をやっているというのはもちろんあるんですが、ずっと頑張り続けられるのは、応援してくれる人たちがいるからです。昔は、「ファンの人たちに自分を100%理解してほしい」という気持ちがあったんですよ。でも大人になるにつれて、それは自分のエゴだなと気づきました。今は、自分の芝居などを観ていいなと思ってもらえたらそれだけでうれしいし、コロナ禍の暗いニュースが多いなかで、誰かの背中を押したり、元気づけたりできる存在になれたらなと思っています。

撮影=竹中圭樹


●うえだ・けいすけ
1989年9月5日生まれ、大阪府出身。06年に第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストとなり、翌年俳優デビュー。舞台『鬼滅の刃』などに出演する。

注目情報