キユーピーの神戸工場の見学施設が5月1日(月)にグランドオープンする。見学施設では、3つのゾーンでマヨネーズやドレッシングの製造工程や食に関する知識を楽しみながら学べる。
この工場は同社としては45年ぶりとなるマヨネーズの主力工場で、87もの新技術が取り入れられた最新の設備がそろう。すでに2016年10月から操業を開始しており、見学設備はそれに続いてオープンする形だ。見学施設はただ製造工程を見るだけではなく、子供たちが楽しみながら学べる食育の拠点としても作られている。
「展示ゾーン」は、野菜や卵についての知識、マヨネーズ作りの仕事やキユーピーの歴史などを展示。まるで公園のようなフロアで、展示に触れたり、遊んだりしながら自然に学ぶことができる。特に楽しいのが「おいしさテーブル」。パラパラ漫画でマヨネーズ作りを学んだり、パズルで食を考えたりできる。
フロアには大きな絵本も置かれている。これは工場でマヨネーズ作りに携わる人たちの仕事を紹介したもの。マヨネーズの素材の準備から食卓に届くまで、さまざまな仕事があることがわかる。いずれも子供たちの目の高さにあり、自然に遊びながら学べるよう配慮されている。
工場見学のハイライトといえるのが「製造工程見学」。臨場感ある製造工程を見学できる。最新技術を導入したマヨネーズやドレッシングの製造ラインを、ガラス越しではあるがかなり近くから見ることができる。マヨネーズが次々に充填されたり、袋詰めされる様子は見ていて飽きない。
また、今回設けられた「マヨデッキ」では今まで見られなかった角度から製造工程が見学できる。通路にはマイクとスピーカーが設けられ、見学時には中の担当者に質問したり、答えてもらったりすることができるのも画期的。好奇心をかきたててくれる展示だ。
施設内にはキッチンスペースも設けられ、試食や食の体験イベントが楽しめる。
なお、見学は完全予約制。4月3日(月)からキユーピーのホームページや予約専用電話で予約を受け付ける。4月3日時点で見学できるのはマヨネーズの製造工程の1コースのみだが、以降順次コースが追加される。
鳴川和代