北海道旅行の計画を立てているそこのあなた、「1日目は札幌観光をして......あ、旭山動物園にもいきたいな。そして二日目は函館と釧路に行って......」なんて考えていませんか?? そんな予定を立てると、移動だけで1日を終えるなんてことになりかねません。道外の人に北海道の大きさのイメージはなかなかつかないもの。下の図をご覧ください。
見ての通り、東京から、神戸あたりまではすっぽり入ってしまいます。JRの特急を使っても札幌から函館まで約3時間半、釧路までは約4時間、稚内までは約5時間とすごく時間がかかるのです。そこで、北海道各エリアの位置と特徴とともに、北海道在住の編集部によるおすすめポイントも合わせてご紹介します。旅行の計画を立てるためにぜひ役立ててくださいね。
知床・網走・北見
「知床、羅臼産のホッケは、北海道の中でも格別。その味覚は感動ものです。」(ライターS)
知床の大自然を楽しむには、知床五湖(写真)がおすすめ。野生のクマやエゾシカ、クジラなど、ここでしか見られないものがたくさんあるんです! 網走は、流氷の博物館や網走監獄で有名なところ。冬の流氷も見逃せない景色です。北見は北海道6大都市のひとつで焼肉が絶品。
釧路・阿寒・摩周
「釧路を舞台にした映画の聖地でもあり、夕景スポットでもある弊舞橋(ぬさまいばし)もぜひ!」(ライターH)
釧路湿原と阿寒・摩周の絶景と温泉を楽しみたいところ。湿原ではその大きさと美しいタンチョウの姿は必見です。阿寒・摩周は早朝の雲海が見どころのひとつ。近くに独特な泉質の川湯温泉もあり人気です。また、アイヌ文化に触れられる施設もあります。
十勝・帯広
「晴れた日のおすすめは、十勝を囲む山々、日高山脈と十勝連邦、東大雪の景色」(ライターM.H)
農業王国と呼ばれるエリアだけに、おいしい食べ物を存分に楽しみたいもの。野菜はもちろん、チーズやワイン、スイーツの名品も数多くあります。また、広大な牧場で食べるソフトクリームも絶品ですよ。近郊には個性の違う温泉も点在しています。
富良野・美瑛・旭川
「ラベンダー見るなら午前中がいいですよ。朝早い時間帯は香りがたっているんです」(編集部I)
富良野はラベンダー畑、美瑛はパッチワークのような丘の景色が名物です。また、丘の周辺にはお洒落なカフェも点在しており、ランチにおすすめ。旭川は北海道第2の街で旭山動物園が有名です。Wスープを使う旭川ラーメンも見逃せませんね。
小樽・余市・積丹
「小樽港にフェリーが停泊する月曜の朝はいつもと違う景色です」(ライターM.M)
小樽は明治時代には北のウォール街とも呼ばれ栄えたところ。その頃のレトロな建築が運河のそばに多く残ります。また、市内には市場も点在し買物も楽しめます。余市は朝ドラ「マッサン」の舞台になったウイスキーの町。積丹は夏のウニが有名な場所です。
札幌
「6月が一番好きです。大通公園の花がいっせいに咲き始めて気持ちいいですよ」(編集部N)
開拓時代の歴史を感じられるスポットが多く残る街。また、道内からおいしいものが集まるグルメな街でもあります。みそラーメン発祥の地であり、スープカレーや海鮮などもうまい店が集まっています。また、郊外には歴史ある定山渓温泉もあります。
函館・大沼
「元町から湯の川温泉まで、観光エリアがコンパクトにまとまっているから回りやすい!」(ライターI)
坂とレトロな建物が並び、海を見下ろしながらの街歩きが楽しい街。函館駅の近くには有名な函館朝市があり人気のスポットです。4月下旬からGWごろに桜が咲き、道内からも人が集まる桜の名所です。新幹線も開通し、東北・関東圏からは圧倒的に近くなりました。
稚内・利尻・礼文
「コンビニもマックも全部、日本最北! それだけで、なにか特別感がある」(編集部H)
日本最北端の街。宗谷岬(写真)では日本最北端到着証明書を発行しています。また、漁港では野生のアザラシの姿を見かけることも。稚内から船で渡る礼文島はウニが名物、利尻島は「白い恋人」のパッケージデザインになった利尻山がキレイですよ。
ニセコ・洞爺・登別
「みんな列をなして汲みに行くほど羊蹄山の湧水は美味! 湧水使用の豆腐もおすすめ」(編集部D)
ニセコは冬は国際色豊かなスキーリゾートで、夏はカヌーなどのアクティビティが盛んです。蝦夷富士ともいわれる羊蹄山(ようていざん)の眺めなど、自然を楽しめるエリアです。洞爺は湖を中心とした温泉街、登別は9種類もの泉質を持つ道内屈指の温泉郷です。
北海道の旅のポイントはよくばらないこと。また、道東方面が目的なら、札幌からより首都圏からの方が早いことが多いですよ。
【北海道Walker編集部】