2020年に発売されたヤマト株式会社の「OUTDOOR TAPE(アウトドアテープ)」が、コンパクトで軽く、携帯も可能な布粘着テープとして話題を呼んでいる。機能面・デザイン面それぞれにおいて、その年の最も優れた文具に贈られる「第30回日本文具大賞」(2021年6月発表)で、機能部門・優秀賞を受賞。業界を代表するプロダクトデザイナーおよび専門紙誌の編集長で構成される審査委員会によって選ばれた、名誉ある同賞の受賞も注目を集めるきっかけとなった。
時代背景やニーズを捉えた開発により商品化
さまざまな用途で使えることから、家庭や会社等の常備品として定番の布粘着テープ。だが、外出先への持ち歩きや非常用持出袋のような限られたスペースにストックするにはかさばり、携帯に不向きという欠点があった。さらに近年は、登山やキャンプといったアウトドアのブームに加えて防災意識も高まっており、個人が従来の粘着テープを自分でカスタマイズして携帯する事例も増えるなど、コンパクト化へのニーズが高まっていた。
そのような背景やニーズを受け、かさばる要因となっていた「巻き芯」を取り除いて平たくすることで、薄くコンパクトで携帯しやすい布粘着テープとして商品化したのが「OUTDOOR TAPE」だ。
ひとつで何役も!さまざまな場面で活躍する高い機能性
粘着力が強いのに手で切れるので、段ボールなどの梱包はもちろん、登山やキャンプ等のアウトドアや旅先でもすぐ使うことができる。また、油性ペンでの筆記も可能(全8色のうち4色のネオンカラーでは鉛筆や消えるボールペンでも筆記可能)なので、防災備品に入れておけば一時的なメモに使えるなど、活躍の幅が広いのも特徴だ。チャック付きパッケージによって粘着テープをほこりから守ってくれるという点も、保存しやすく便利。
1個あたりのサイズは50ミリ×3メートル、価格は649円。カラーバリエーションの豊富さやファッショナブルな見た目だけでなく、利便性も兼ね備えている点が魅力的な「OUTDOOR TAPE」。ひとつと言わず複数買って、普段使い用、アウトドア用、防災用などそれぞれの目的に合わせたバッグに入れておくと良さそうだ。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。