触れた物を何でもスピーカーに変えてしまう、ハンズフリーマイクスピーカーが登場した。日本電話施設より発売された「OmniBeat(オムニ・ビート)」(2万790円)だ。
これは、本体自体から音を出すのではなく、触れた物へ振動を伝えてスピーカーに変えてしまうというもの。音楽や声などを、Bluetooth(無線技術)によりワイヤレスで「オムニ・ビート」へ伝えると、本体の中の超磁歪素子(電気により形を変化させる鉄粉の塊)が振動を発生し、その振動が触れた物に伝わり音を出すのだ。「オムニ・ビート」を机の上に“ポン”と置けば、なんと机がスピーカーに早変わり、音を部屋中に広げてしまうというワケだ。
Bluetooth対応の携帯電話やPCなどとワイヤレスで接続でき、Bluetooth非対応のテレビやiPodなどの機器とも、オーディオトランスミッターを組み合わせれば使用が可能となる。手のひらサイズなので持ち運びにも便利で、平らな面さえあれば、屋内、野外を問わずワイヤレススピーカーとして音楽が楽しめるのだ。また、テレビやオーディオから離れた所にいても、音だけを自分の近くに持ってくることも可能なので、大きなボリュームを出さなくても、手元で音を聴くといった使い方もできる。
さらに、内部には高性能マイクが搭載されており、マイクスピーカーとしても使えるというからスゴイ。例えばビジネスシーンでは、PCと接続することで、Skypeなどを利用したWeb会議にも使える。マイクは360度の範囲を集音するため、話し手にマイクを向ける調整やヘッドセットを付ける必要がないのだ。携帯電話なら、ちょっとしたテーブルがあれば「オムニ・ビート」の周りに集まった人たち全員が、携帯電話の向こうにいる相手との会話に参加できるという。
「『オムニ・ビート』があれば、携帯音楽プレーヤーを使って仲間の集まった場所などで好きな音楽をみんなで聴きながら過ごすシーンも実現できます。ビジネスシーンでは音声会議のほかに、店舗のBGMとして、イベント会場の臨時音響設備としてもご利用できます。ぜひ、手に取って実際に体感してほしいです」と話すのはオムニ・ビートサポートセンターの松本さん。
iPodやPCなどさまざまな機器との組み合わせ次第で、いろんな使い方が実現できるスグレモノ。触れた物によって鳴り方が変化するのも面白いので、ぜひ自分なりのお気に入り“スピーカー”を見つけてみてはいかが。【東京ウォーカー】