オープントップバスでみなとみらいの“未来”を観光！世界初のXR周遊バスツアーを体験してみた

横浜・みなとみらいと言えば、横浜赤レンガ倉庫や大さん橋、コスモクロック21に横浜ランドマークタワーなど数々の名所が集まる横浜の一大観光エリア。そんなみなとみらいの景観を最新技術を駆使しこれまで見たことのない姿で楽しめる、まったく新しいバスツアーがスタートする。

世界初のXR観光バスツアーでみなとみらいを周遊

京急グループとシナスタジアが12月18日(土)から2022年1月30日(日)までの週末に催行する「KEIKYU OPEN TOP BUS YOKOHAMA -NAKED XR TOUR-」。「XR(クロスリアリティ)」とは、仮想空間を作り出すVRや、現実空間の映像にさまざまな情報を投影するAR、現実と仮想空間をより密接に連動させるMRなどの技術の総称。これら最先端のテクノロジーを用い、現実と仮想空間が融合したみなとみらいエリアの周遊バスツアーを提供するという。

世界初となる、XRを用いた観光バスツアー。だからこそ、「XRってよく分からない」「実際にはどういう体験ができるの？」と思う人も多いはず。そこで今回はXR初心者の記者がXRバスツアーの試乗会に参加。その模様をお届けする。

現実と仮想空間が融合した、これまでにない横浜観光！最新のXR技術を体感

バスツアーの出発地点は横浜赤レンガ倉庫前。屋根のないオープントップバスで約30～40分、みなとみらい地区を巡る。バスの各座席にはヘッドマウントVRゴーグルが用意されていて、今回のツアーではこのゴーグル越しに横浜の景色を楽しむことになる。頭の上から被る形のゴーグルは横幅や位置をつまみやテープで調節ができ、VR機器に不慣れな人でもすんなりと装着が可能だ。

バスツアーのストーリーは、リアルとバーチャルが融合した未来のみなとみらいを体験するというもの。バスが出発すると、早速みなとみらいの景色の中に幾何学模様や文字が浮かび上がる。ただ単にゴーグルにAR映像を投影しているのではなく、位置情報を活用し、それぞれの模様や文字が連動しているので、首を振って見渡すとまさに360度、バスを取り巻く形でAR映像が広がっている。

さらに、光のトンネルを抜ける映像演出の後は、VRで作り出された未来のみなとみらいの景観が広がる。この仮想空間も現実の街並みと位置を共有していて、バスの移動に合わせてゴーグルに映し出された未来都市が車窓を流れていくという不思議な体験が楽しめた。

バスが進むと、今度は現在の街並みが水底に沈んだMR映像に切り替わる。みなとみらいの高層建築をバックに、クジラやイルカ、熱帯魚など海の生き物たちが優雅に泳ぐ幻想的な光景だ。ここで手を振ってみるとなんと、鮮やかな熱帯魚が振った手に集まってくる。バス内に取り付けられているカメラが参加者の身体を認識し、ゴーグル内の映像が連動する仕組みで、車内のスピーカーから流れるBGMの中に生物の鳴き声もあいまって、まさに海中旅行といった没入感が味わえた。

その後も大さん橋付近では、全天に打ち上げられる架空の花火をはじめ、星のように瞬く光や舞い散る花びらなど、VR映像が彩る横浜の夜景が体験できたりと、30分ほどの周遊の中でXR演出が目まぐるしく移り変わっていった。

今回のバスツアーでは、数々のXRやプロジェクションマッピングを手掛けたネイキッドがコンテンツを開発。周遊ツアーでありながら、みなとみらい一帯を使ったライドアトラクションのような、これまでにない観光体験が楽しめた。

赤レンガ倉庫発着でアクセスも抜群！アトラクション感覚でも楽しめる

本ツアーの催行期間は12月18日(土)から2022年1月30日(日)にかけての土・日・祝日(※一部日程を除く)で、1日5便(出発：11:30、12:40、18:00、19:00、20:00)のダイヤで運行予定。定員は1便最大14名で、座席数に対して余裕を持った席割りだ。オープントップバスで換気の必要がないこともあり、コロナ禍の今でもゆったりと安心して参加ができるのもポイントの一つだ。赤レンガ倉庫前を始点・終点としているので、スケジュールの中に無理なく組み込めるのも魅力的と言える。料金は4000円(大人・子供共通)で、特設サイト上より購入が可能となっている。

一風変わった横浜観光を楽しみたいという人、XRを一度体験してみたいという人には、ぜひ一度乗ってみてほしいXRバスツアーだ。

※新型コロナウイルス(COVID－19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。